miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

けら(気良)の里

2009-09-13 | Weblog
道の駅明宝の一画に「するすみ(磨墨)庵」と「磨墨の里公園」があります。この磨墨というのは、800年ほど前に気良の里が産出した、天馬の如き名馬の名前が語り継がれたものだそうです。持ち主は梶原景季で、羽黒(犬山市)で没し、梶原家の菩提寺(興禅寺)に祀られているようです。郡上踊りの「春駒」はこの磨墨を謡ったもののようです。

最初から話が脱線していますが、この磨墨庵の囲炉裏で焼いている、いわなや、あまごの塩焼きが実に美味しい。道の駅明宝が出来たのは、平成3年ですから最初にここを訪ねてから15年ほどたちます。

当時の「庵の主」は、頑固な怖い人でした。いろりで焼いている岩魚が、いかにも美味しそうだったので、買い求め、くしを抜いて小皿に移し、頭をちぎると同時に雷が落ちました。「頭からかじりつくんだ、そのまま頭から」

初めての客には、このように食べ方の指導をしていたのです。成る程、言われるように食べると実に美味しくいただける。最近はその頑固な主の姿を見かけなくなり、ちょっと寂しい思いです。

この磨墨庵の「囲炉裏の火」は、気良の千葉孫兵衛さん宅で780年間燃え続けている、いろりの火を、分火したものだそうです。磨墨庵でも歴史の1ページを刻みつつあります。

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