年末の話題の一つに、今年の一文字があります。今年は「金」になったようです。多くの金メダルの獲得と、金の高騰などのことでしょうか。私は「乱」という字を想像していました。
「3・11」後の日本は、政治、経済、産業、教育、すべて混沌の時代に入りました。自然の猛威は、大震災、大津波、原子炉の破壊だけでは治まらず、今年も、猛暑、集中豪雨、大洪水、土石流による村落の喪失など、甚大な被害をもたらしました。民衆の不安と、イライラは、50数年前の、安保闘争を想起させるような勢いで蜂起し、脱原発を叫んで国会を包囲しました。
教育は崩壊し、いじめによる自殺が頻発しました。外交の拙さは、日本経済に致命的な打撃を与えました。被災地の復興は遅々として捗らず、膨大な復興予算は、官僚の意のままに食い荒らされました。
政治は、掛け声だけで前に進まず、党内分裂を繰り返し、小党派が雨後の筍のように発生しました。消費税の増税が決定すると、民衆は、保身の殻に閉じこもり、景気は悪循環の方向に、拍車が掛りました。
11月も中旬になって、衆議院の解散が宣言され、12月16日の総選挙は、ますます混乱を招きました。民衆の不満の受け皿となるのではと、微かに期待を寄せた政党が生まれかけましたが、自身混乱に巻き込まれ、烏合の合併で、民衆の期待は霧消となりました。比例区の投票総数から見ても、自民党の圧勝は本来あり得なかった筈です。
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