ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

病(にゃ)める時も、健やかにゃる時も、 2

2012-09-23 10:33:39 | 猫工作・工夫

引き続き、夫婦愛の話などではありません、汗。
またまた、お猫様と下僕の二人三脚のタッグでの闘病のお話です。

私は病気が嫌いですけど、それをつきつめると、
病猫は愛おしいけど、
そして貧乏でも、切りつめてもお医者にはいくけれども、
その後の自分に課せられた課題、
ようは、
病気に伴う頂いたお薬の投薬の苦労と、食べれる食餌の模索でのあの疲労感、
食えない場合、最終的にやらねばならない、強制給餌が嫌いなのだ、苦手なのだ!!です。

今日はやり方あれこれなど。
検索して、色々な容器を使用してみたけれど、
ミシン油さし等、ソース入れ、太いシリンジ、

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やはり、シリンジ1ccが一番自分には使いやすかったです。

アカメであろうと、カラスであろうと、
猫の口にはあらかじめ流動食を詰めたシリンジを用意、連続でピッピッいれて行くのが一番でした。 家じゅうの猫の 投薬もです。
急がば回れでも、太いのは駄目、大量の細いシリンジを詰めて、強制給餌して、バラして洗って、ザルに受けて、組み立てて、もう次の食餌時間がきてで結構辛かったです。
やはりどういう工夫をしても、強制給餌は猫人ともに疲弊させると思います。

写真端、黄色いニプロの給餌用の太いスポンジは現在、食道チューブの口径と同じで、これがなくては今は始まらないですけど、
単独で、強制給餌のツールとして、猫の口にいれる時は、ほとんど吐き出されてダメでした。その上抵抗した猫の歯で、先がガキガキになってしまったり。
病院では猫が借りてきた猫状態なんで、保定もされ実に上手くいきますが。
自力では1㏄の大量使用が一番でした。

そして、シリンジには穴がど真ん中、横口があり、これもようやく回数を重ねて意味が解りました。
横口は空気を抜きやすい!
口をななめ上に向けて空気を抜くとき、入れた内容物はシリンジ下部に残り、空気とともに内容物がピュツと出にくいという賢さ!
それでも空気が少し残った場合は、チューブなど入れる対象に対して、
今度は口側を下にすれば、空気はシリンジ上部にとどまるので、最後の一押しさえしなければ空気ははいらないというアイディア!
そういうわけで横口のシリンジの時は、筒をくるくる回す事となりました。
先に書いたニプロの強制給餌のシリンジは横口なので、現在、食道チューブでは回りながら大活躍です。(写真は詰めただけ、空気抜く前)


首に穴の空いているアカメの場合、自力では食べれない、けれども強制給餌は非協力で29日に食道チューブを入れるまでは闘いでした。

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うちの猫達は首輪をしており、捕まえやすい、保定し易い方だと思いますが、
アカメは何もつけれない、首を抑えられない、シーツ等で強く包んで頭だけ出す場合、永久気道孔まで塞いでしまい窒息の危険、緩く肩まで出すと、逃げ出す等で大変でした。洗濯ネットも首を出すと逃げ出しました。
また、気道の孔がピアスホール程度にも固まっていないため、エリザベスカラーを逆さに被せ、気道の孔に流動食が流れこんで窒息しない為にも、かぶせなのですが、
一食終わる度に、カラーを回転させて暴れる為、カラーのプラスチックのボタン部分で孔は擦れて血だらけになりました。
隙間から流れ込んだ流動食のふき取りも怖かったです。
それだけ抵抗しても、猫はお腹が空きすぎて、餌を目の前に出しても餌が解らず、水も解らず、飲まず、
「なぜご飯をくれないのだ」とじっとまっており、
最終的に大騒ぎで口に入れられてようやく飢えが消えて寝るの繰り返しでした。
一日中、お互いに地獄でした。このオペ後、飼い主さんがやはり安楽死を選んでしまう意味が解りました、
けれども、あの猫では生存率の低い大変なオペを乗り切ったのです。

私は今回は2時間に及ぶオペに立ち会わせてもらえました。

http://<wbr></wbr>www.sag<wbr></wbr>amigaok<wbr></wbr>a-ac.co<wbr></wbr>m/clini<wbr></wbr>c_direc<wbr></wbr>tor/pdf<wbr></wbr>/traini<wbr></wbr>ng_1202<wbr></wbr>01_01.p<wbr></wbr>df

上はオペ前に先生が持ってきた、病院でオペ前に読んだ文献です。
猫にはオペ中3割は無くなる、オペ後もバンバン亡くなる大変なオペである事。
そして最後のほう、統計した数字、猫の予後の悪さにはもはや一緒に暮らす時間がないことがわかった。

メスが入った瞬間くらっとし、オペ中の心電図の波形にオロオロし、酸素濃度の上げ下げでもうダメなのかと思い、途中でアカメが咳き込んで苦しそうになったときに、「せめて今、醒めないで悪夢を感じないで欲しい。」と願い、
終わった時に、皆さんの「猫が普通に呼吸出来るようになった、良かったですね。」という声にも、
簡単なカニューレとかでなく、変わってしまった猫に戸惑い、
剥ぎ取って出した蛇腹のホースのような気管、本来見ても、見えてもいけない物が見える事が、痛々しくて自分の判断を迷いました。

22日に早めに退院、

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その日のアカメは本当に無事に帰宅でき、カラー以外は、普通で、幸せそうでした。

が、その晩から食べ物が解らないという、二人三脚の飢えとの苦労が始まりました。

29日に食道チューブをつけるという決意まで、
最終的に編み出したのは1ccのシリンジとヘアーターバンを緩く巻いての強制給餌、気道孔は給餌中はひるむので見ない、咳き込んだ時に考えよう、こぼれた流動食はじゃんじゃんターバンに吸わせるでした。

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かごに吸わせるものを敷き詰め、真ん中にゆるくターバンを巻いたアカメ、あごの下にはトイレットペーパーの山、一回ごとの洗い物、ゴミの量、猫の汚れ、そして入る栄養の少なさ、一日のほとんどにとられる時間、悲惨でした。

ちなみに、カラスに至っては抵抗がひどく、

ここまでダブルでカラーをしても、強制給餌には抵抗の手が出ました。これも経鼻にしたわけでもあります。

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食道チューブのオペ出来ない場合、それでも、やっていくしかないと思っていましたが、
無事オペが出来て、
両者ともその存在に慣れていき、抗生剤の確実な投薬で、患部が壊死しても、膿まない匂わない、

ガンにほとんどとられているのだろうけど、そのせいでさらに飢餓になる猫にも少しは栄養がいく事など、もはやこの方法しかなかったと思います。

一週間で食道もガンでふさがっており、先生には「入れるにはいい時期、決断でしたね、もう通らなくなっています。」と。

一月前の写真ではあごの下がすっきりしていますが、現在ガンはボール状に膨れ上がって気道孔をふさぐ勢いです。それについても色々あり、いちいち記事がまったく追い付かないです。

それにしても、こうまとめて書いて振り返ると、毎日試行錯誤でヘロヘロな日々でありましたね。

皆様はそんなことありませんように祈るばかりです。

つづく。

コメント (2)
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