こんにちは、2022年も残すところわずかとなりました。皆さんは良い1年を過ごされたでしょうか?さて、日本には数多くの季節行事がありますが、リクルートの調査によると「慣習に沿って決まった時期に飲食しているもの」の1位は「年越しそば」なんだそうです。アンケートに答えた人のうち、3分の2ほどが年越しそばを食べているという結果になったんだとか。確かに、大みそかに年越しそばを食べるというのは、多くの日本人にとって慣習になっています。クリスマスケーキや恵方巻、土用のウナギなどに比べて、そばは日常的にも広く食べられているため取り入れやすいのかもしれません。ところで、年越しそばはいつ食べていますか?夕ご飯に食べるご家庭もあれば、日付が変わる頃に食べるというご家庭もあるでしょう。中には、昼や朝食べるという方もいるようです。正解が気になるところですが、実は年越しそばを食べる時間に決まりはなく、好きな時間に食べてよいそうです。「縁起物なので年が変わる前に食べ終えるべき」というのもよく言われることですが、年を越してから「元日そば」や「ついたちそば」という名目でそばを食べる地域もあります。そもそも、年越しそばは由来からしてはっきりしない習慣です。細く長く生きられるようにという説や、そばが切れやすいことからその年の厄を切って落とすという説、金細工師が金粉を集めるのにそば粉を使っていたためお金と縁ができるという説など、様々です。もともとのはじまりも、鎌倉時代や室町時代など、諸説あるようです。由来がはっきりしないまま人々の間に根付いているとは面白いものです。今では、一部の地域だけの慣習だった「年越しラーメン」や「年明けうどん」なども少しずつ全国に広がっているようで、日本人の懐の深さを感じます。実際に何を食べるかは地域や時代によって変わっても、1年の終わりの日に特別な気持ちで物を食べるという行為に違いはありません。これから寒さの厳しい日が続きますが、体に気を付けて、元気に年越しそばなどを食べたいものですね。1年の最後の月、1日1日を大切に、やり残しがないように元気に過ごしましょう。

新蕎麦を求めて秋晴れの木曽開田高原へ、紅葉見頃な柳又ビューポイントより御嶽山を望む。11/6(日)

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