ひとりごと

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7月 ひとりごと

2022-06-30 18:16:59 | ひとりごと
こんにちは、今年も早いものでもう後半。梅雨も明け本格的な暑さがやってきました。どうぞ皆さんご自愛のうえお過ごしください。さて、7月7日(北海道は8月7日)は七夕です。願い事を書いた短冊を竹や笹に結んで飾っている風景は、夏の風物詩です。さらさらと風になびく笹の葉、かすかな音も素敵だなと感じます。なぜ笹なのかというと、上に真っすぐに伸びて根を広く張って生命力にあふれているからとか、葉が擦れる音が神様を呼ぶ音色だと信じられていたからともいわれます。いずれにしても、涼し気な様が夏にぴったりですね。七夕は織姫と彦星が年に一度だけ天の川に橋をかけて会うことを許されたという星祭の伝説で知られていますが、古来にはお盆を迎える前に梅雨の穢れを祓うという儀式がありました。牛や馬を水浴びさせたり、女性が水辺で髪を洗ったり、また道具などを洗ったり、井戸の底をきれいにするといった禊(みそぎ)を行っていたのです。機織りをする織姫と牛飼いの彦星が七夕に天の川で会えるというのも、禊の風習にならったからなのかもしれません。七夕は3月3日の“桃の節句”や5月5日の“端午の節句”と同じ五節句の一つで、本来は“七夕の節句”といいます。ちなみに残りの2つの節句は1月7日の無病息災を願う“七草の節句”と、9月9日の健康と長寿を願う“菊の節句”です。こちらの2つはあまりなじみがありませんが、一年の節目に立ち止まって身の回りのことに気を配るというのも大事かもしれません。七夕は織姫にちなんだ願い事をするものなので、裁縫、染め物などの手仕事や、詩や習字など勉強の上達を願うのが良いとされていますが、現在ではバラエティに富んだ願い事がたくさんみられます。七夕が近くなると、ショッピングセンター等にも笹と短冊が用意されることが多いので、願い事を書いたことがある方もおられるでしょう。笹に結ばれた短冊をちょっと読ませてもらうのも楽しいですね。皆さんはどんな願い事をされますか?


富士見高原、天空カートで標高1,420mの「望郷の丘展望台」まで25分。梅雨の晴れ間
日本三大高峰の富士山・北岳・奥穂高岳を望む。6/19(日)
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6月 ひとりごと

2022-06-09 08:34:13 | ひとりごと
こんにちは、雨に濡れたアジサイの美しい季節となりました。アジサイは、花色も咲き方も同じ種類の花とは思えないほどバリエーションがあり、丈夫で育てやすく、鉢植えでも地植えでも、仕立て次第で色々な楽しみ方ができます。そのアジサイですが、原産国は日本だと言われています。セイヨウアジサイといわれている種類もありますが、それはシーボルト博士が日本のアジサイをヨーロッパに紹介し、そこで品種改良されたものだそうです。アジサイは元々、山の中に自生している植物で、根を横に広く浅く張ることから土砂崩れを防ぐ働きがあり、その特性を活かして、傾斜地にあるお寺にもたくさん植えられるようになったようです。アジサイの名所にお寺が多くあるのは、それが理由のひとつと言われています。豪華な姿だけれども控えめな花色が、お寺のしっとりとした風情にも合うという事かもしれません。お釈迦様のお誕生日の花祭りには、お釈迦様の像に甘茶をかけたりしますが、あの甘茶の原料は実はアジサイの一種で、砂糖の数百倍とも言われるその甘さは甘味料として利用されてきました。抗アレルギー成分も認められていて、漢方薬の材料としても有名です。お寺では観賞用としてだけでなく、実益も兼ねて植えたのかもしれませんね。さて、同じ場所に、同じ種類なのに色が違うアジサイが咲いているのを見たことはありませんか?雨の多い日本では、コンクリートブロックや漆喰の成分が雨水に溶けて地面に吸収されるので、同じ敷地内のとなり合う土でも、酸性度が変わることがよくあり、そのため、青い花のとなりに紅色の花が咲くこともあります。また、アジサイは花期が長く、ゆっくりと花色が変化していくのも魅力のひとつで咲き始めの瑞々しい色から、円熟味を感じさせる色まで、ひとつの花で長く楽しめます。乾燥させてドライフラワーにしてもナチュラルなインテリアに馴染みますので、時期を過ぎてもしばらくの間はアジサイ鑑賞ができそうです。


蓼科の女神のテラス。天気も良いし涼しくて、かみさんハンモックで休息中。5/29(日)
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