3月 ひとりごと

こんにちは、暖かい日が増えてきた３月、皆さんいかがお過ごしでしょうか？もうじき訪れる春が待ち遠しいですね。さて、春の花といえば、梅・桃・桜です。品種や地域にもよりますが、おおよそ梅が１月下旬から４月下旬、桃が３月中旬から４月下旬、桜が３月中旬から５月上旬頃に開花するそうです。さて、桜といえば、大学の合格発表でもおなじみの花です。合格発表の連絡に電報が使われていたころ、「サクラサク」「サクラチル」という言葉が合格と不合格を示す言葉の定番でした。国立大学の合格発表は３月上旬から中旬にかけて行われますから、おおよそ開花時期にも重なっています。ところで、この電報、そもそもは大学自体が行っていたのではなく、学生のアルバイトから始まったんだそうです。遠方の方がスピーディに合格したかどうかを確認するために、大学の近くに住む学生などが代理で合格発表を確認し、合否を電報で伝えていました。昭和中期、早稲田大学の合格電報で「サクラサク」「サクラチル」という言葉が使われ、その後全国に広がっていったということです。「ゴウカク」「フゴウカク」ではなく、間接的に合否を伝えるのは、なんとも風情がありますね。中には「サイキヲキセ（再起を期せ）」などと、次の受験に向けての激励の言葉を添えた電報もあったそうで、単純な学生アルバイトとは一味違う、将来の後輩へ向けてのエールを感じるエピソードです。しかし、こうした合格電報は、大学がレタックスで合否発表を行うシステムを採用したことで徐々に利用されなくなっていきました。インターネットが発達した今では、どこにいても簡単に合否を確認できます。とはいえ、電報による通知は行われなくても、合格者一覧の掲示は未だ行われています。やはり、物理的なものを目で見て確認したいという学生や親御さんも多いのでしょう。サクラサクという美しい言葉が使われる機会はめっきり減りましたが、ツボミがほころぶ季節、楽しく元気な日々を咲かせていきたいものです。


箸が傷んできた為、かみさんと一緒に木曽漆器館で新しいマイ箸を作ってきました。
素人にしては上出来で、箸の漆が乾いたら送ってくれます。2/26(日)