今国立文楽劇場で開催されているのは文楽鑑賞教室。
基本的に学生さんたちに文楽に触れてもらい、文楽を観に来てもらおうという企画なのです。
そして同じような理由で「社会人のための文楽入門」。
社会人は日中は劇場にこれないので、平日の午後6時半に開演となっています。
(そのため、二人三番叟は上演されません)
そのほか、外国人のために「Discover BUNRAKU」という企画もあります。
「社会人~」の方は桂かい枝さんが文楽の案内をしてくれます。
劇場ロビーで無料で配布されている「文楽入門 鑑賞のしおり」
舞台の様子。これは「義経千本桜」の「道行初音旅」ですね。
京都に置いてきぼりになった静御前が、佐藤忠信(実ハ源九郎狐)と、義経を訪ねて吉野山に来た場面です。
太夫や三味線の説明。
舞台の説明。
かしらや文楽の歴史の説明。
主な作品紹介。
先日東京で見た歌舞伎の中の「妹背山婦女庭訓」や「夏祭浪花鑑」も記載されています。
そのほかにプログラムも無料で配布されています。
まずは「文楽のいろは」。「社会人のための~」だけの企画です。
落語家の桂かい枝さんが、落語と比較しての文楽の解説。
桂米朝さんが「大層な芸」と、たびたびマクラで説明した文楽の“ゴージャス感”を、ユーモアを交えて解説しました。
人形遣いさんをいじったり、小噺の「くちなし」を落語と文楽の義太夫とで比較して、
なんと落語だと50秒足らずの噺を義太夫だと5分以上かかる様子も上演されました。
さて、その次に文楽の「絵本太功記」です。
しばしば素性瑠璃の会や若手会、もちろん本公演でもしばしば出る演目ですが、
ほとんどの場合、夕顔棚の段と尼ヶ崎の段の上演です。
今回もそうでした。
実は平成五年にここで昼夜で通しで出たことがあり、
平成二十三年には完全な通しではないですが、大まかな筋がわかる形で多くの段が出たことがあります。
なので、筋を把握するために事前に予習です。
国立文楽劇場友の会の会報から。
武智十次郎と許婚初菊。
今月末の文楽若手会でも、絵本太功記の同じ段が上演されるようです。
劇場に掲げられている芝居絵はこの二つの公演の絵のようですね。
芝居が終わったのが午後8時55分。すっかり真っ暗です。
近鉄大阪難波駅に文楽興行の大きなポスター。