涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

南座夜の部

2018-12-10 07:52:51 | 歌舞伎

京都の毎年の風物詩南座での吉例顔見世興行の夜の部に出かけてきました。 

夜の部は午後4時50分開演、終焉が午後9時55分という、遅めの芝居になります。

演目と配役です

義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  木の実
  小金吾討死
  すし屋

  いがみの権太
弥助実は三位中将維盛
お里
若葉の内侍
主馬小金吾
猪熊大之進
弥左衛門女房お米
権太女房小せん
鮓屋弥左衛門
梶原平三景時
仁左衛門


孝太郎
千之助
松之助
竹三郎
秀太郎
左團次

 

面かぶり

  童子 鴈治郎

 

弁天娘女男白浪

  浜松屋見世先より
  稲瀬川勢揃いまで
 
  弁天小僧菊之助
日本駄右衛門
南郷力丸
鳶頭清次
浜松屋伜宗之助
浜松屋幸兵衛
赤星十三郎
忠信利平
愛之助

右團次

中村福之助

孝太郎
鴈治郎

 

三社祭

  悪玉
善玉
鷹之資
千之助

 

義経千本桜は三大浄瑠璃の一つ。
特に今回のこの場は実家近くが舞台となっています。

何度観ても泣ける話です。
仁左衛門のごんたっぷりがすごくいいですね。
根っからの悪人ではなく、子煩悩で、そして父親への情もある。

維盛は女役が演じることが多いんでしょうか。
自分が良く観たのは先代の中村翫さんです。

 

面かぶり、初めて観ました。
雁治郎の童子、可愛らしい。
どちらかといえばこの人童顔ですね。

 

弁天娘女男白浪、いわゆる白浪物の代表作ですね。

ドラマ「半沢直樹」でオネエ役である黒崎駿一をやった片岡愛之助、
ドラマ「陸王」で村野尊彦をやった市川右團次、
が浜松屋見世先の場で出演です。

今まで弁天小僧菊之助は、菊五郎、菊之助でしか見たことが無かったので、新鮮。

 

三社祭

自分が歌舞伎デビューしたのが昭和最後の京都顔見世興行。
そのときにもこの演目が出ました。
そのときは悪玉を中村富十郎(五代目)、善玉を中村勘九郎(五代目)。
もうこの二人は亡くなられましたね。
今回悪玉は中村鷹之助、富十郎の御子息。そして善玉を片岡千之助、孝太郎の御子息であり、仁左衛門のお孫さん。

若い二人の演じる三社祭は、富十郎・勘九郎の演じたものよりはイキイキ、キビキビですね。
富十郎・勘九郎は円熟した雰囲気のある三社祭。

劇場内には竹馬。

階段の手すりは以前のものを使っていますね。

三階から劇場内。舞台には緞帳、そして定式幕。

天井付近の壁。

天井。

花道の所作台をしまうところ。

三階せきから、釣り灯籠と舞台。

総見の日ではないので舞妓さんはいないかと思ったら、おひとりおられました。