今 奈良国立博物館で特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」が開催中。
金・土曜日は午後8時まで開館しているので、仕事から帰ってから部屋の掃除をしてから出かけてきました。
歩いてJR奈良駅まで、そこから奈良交通バスの市内巡回バスに乗って「氷室神社・国立博物館」で下車です。
(ほかにもいろいろなバス路線があります。ぐるっとバスは東口から出ていまして運賃100円!です。
東大寺への参道。少しだけ南大門が見えています。
多くの観光客がいます。
道沿いにある、今日訪れる特別陳列の案内。
奈良公園は紅葉真っ盛りで、博物館前の楓も真っ赤です。
博物館正面。
博物館の新館の壁にも。
博物館周囲には「春日若宮おん祭り」の幟がたくさん。
まず毎年恒例のおん祭り関係の「おん祭りと春日信仰の美術 ~特集 春日大社にまつわる絵師たち~」
奈良若草若宮おん祭はもう884回。歴史を感じますね。そのちらしもおいてありました。
春日若宮おん祭は、春日大社の摂社である若宮社の祭礼で、平安時代の保延二年(1136)に始まったとされ、今年で884年目を迎えます。おん祭では、若宮神が御旅所に一日だけ遷座されますが、そこに芸能社や祭礼の参加者が詣でる風流行列が有名です。
本展覧会は、おん祭の歴史と祭礼を展示し、あわせて春日大社への信仰の美術を紹介する恒例の企画です。本年は、春日大社にまつわる絵師を特集し、中世から近世にかけてさまざまな絵師によって描かれたおん祭の祭礼図を紹介するとともに、同じ頃、春日大社の御造替にかかわった絵師にスポットをあてます。
展示室に向かうと正面にいきなり唐獅子牡丹図。
館内は人が少なく、ゆっくりしてりと観ることができます。
絵画、書、工芸品、いろいろじっくりと鑑賞できます。
次は「重要文化財 -文化財写真の軌跡- 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」
実用的な写真技術は、19世紀前半にヨーロッパで発明されてからほどなくしてわが国にもたらされ、やがて日本人の写真師が誕生します。明治四年(1871)には蜷川式胤の発案により横山松三郎が旧江戸城を撮影し、翌年のいわゆる壬申検査(日本ではじめての本格的な文化財調査で)でも数多くの宝物や建物が写真におさめられました。以来、文化財は主要な被写体であり続けます。写真により記録に残すということは、経年や修理などによる変化を避けられない文化財にとってつねに重要な課題だったのです。また写真は、いまでは常識となっている文化財という概念を社会に定着させ得る契機ともなりました。
昭和十年(1935)には文部省の国宝保存事業の一環として、京都の美術印刷会社便利堂が法隆寺金堂壁画十二面を撮影し、巨大壁画の精緻な記録作成に成功しました。昭和二四年(1949)の火災により壁画は惜しくも損傷を免れませんでしたが、このときの写真は往時のかがやきを伝える存在として貴重です。平成二七年(2015)にはこれらの写真の歴史的・学術的価値があらためて評価され、国の重要文化財に指定されました。
この展覧会では、法隆寺金堂壁画写真ガラス原板を中心に、近代以降に多くの人びとが文化財の写真撮影に精力を傾けた軌跡を振り返ります。
法隆寺金堂の壁画といえば、インド・アジャンタ石窟の壁画、敦煌莫高窟の壁画などとともに、アジアの古代仏教絵画を代表する作品の1つ
ですね。ところが昭和24年1月26日の早朝、金堂に火災が発生し、焼損してしまいました。
しかし、焼損前、明治時代になってその壁画はいろいろな人により、模写され、精密に写真撮影され、あるいはコロタイプ印刷されていますので当時の壁画の雰囲気を感じることはできるようです。
次回の特別陳列はこの時期恒例の「お水取り」。
お水取りが終わると奈良に春がやってきます。
特別展「毘沙門天 北方鎮護のカミ」がそれと同時に開催されます。
そして春には特別展「よみがえる 正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」
あ
さて、帰ってくると今日の夕刊に今日観てきた法隆寺壁画展の記事。
そうそう、東京国立博物館でもこの春に「法隆寺金堂壁画と百済観音展」が開催されますね。