もしかすると漆でしょうか
その後ろは紫陽花の若葉です
12・4・20
ー比較するー
この木とその木、この木とあの木、と云う風に
仮に標準の桜木を決めて、
その木、つまり標準と決めた木に対して
太さ、枝のつき方、伸びている方向などの相違点を探す。
視点を変えて見比べると
同じと云えるものはほとんどと云って良いくらいない。
これほど違いがありながら全体としてはそれぞれ桜と云える特質を供えて
桜は桜であり紛らわしいものは無い。
つつじの葉も基準の葉を決めて、
大きさ、厚さ葉脈の違いを比べる。
私が見比べた僅かな範囲内では同じ葉はない。
同じものは無い、と断言できる、と思える。
横道に逸れますが、絵を見る場合、会場を一回りして、
いいな、と思える作品を一点選びます。
その一点、つまり基軸となる作品を決めて、
その基準絵に対して、同じような色使い、
同じような構図を見比べます。
それぞれ違います、それぞれ違いますが、
どの作品にもその作者の作風を感じさせるものがある。
私の場合、東山魁夷記念館に度々出かけます。