モジリア

74歳のブロガー。ギネスを目指す!(^^)!
おじさんが読む「赤毛のアン」

何を書いたら・・・

2012年04月23日 | 文章を書く
12・4・23

  何を書いたら……

昭和63年正月早々、膠原病で半年入院しました。
入院患者の中には、長い間、入院生活を過ごしながら誰も
見舞いに来てくれない人が少なからずいる。

こうした人たちに週一回でも葉書を差し上げれば喜ばれるだろう、と思った。

市役所の窓口で相談しましたが、
「お志は誠にありがたいのですが……」と断られた。

そうした時、市の広報で「お便りボランティア講座」が報じられていた。
早速受講、講座終了時に公民館の職員から、

サークル活動を要請され、養護老人施設慈祐苑入居者名簿を用意してくれた。

会の名前は文を“ぶん”と読ませて「お便りぶんぶん」会員7名で発足した。

一人7,8枚の葉書を慈祐苑に入居するお年寄りに差し上げる。
当時は“絵手紙“と云う言葉さえ無かった。
名前、性別、生年月日だけの情報で葉書に何を書いたら良いか、
およそ見当がつかなかった。

同じ屋根の下に住むお年寄りに同じ文言という訳にも行かない。
コンニャク問答のような議論を重ねた。

外出機会の少ないお年寄りに外の様子を話題に……の連想から、季節の話題を……に行き着いた。
桜が咲きました、散りました程度に季節の話題を葉書に書こう、と云うことで
コンニャク問答は終結した。