12・4・23
何を書いたら……
昭和63年正月早々、膠原病で半年入院しました。
入院患者の中には、長い間、入院生活を過ごしながら誰も
見舞いに来てくれない人が少なからずいる。
こうした人たちに週一回でも葉書を差し上げれば喜ばれるだろう、と思った。
市役所の窓口で相談しましたが、
「お志は誠にありがたいのですが……」と断られた。
そうした時、市の広報で「お便りボランティア講座」が報じられていた。
早速受講、講座終了時に公民館の職員から、
サークル活動を要請され、養護老人施設慈祐苑入居者名簿を用意してくれた。
会の名前は文を“ぶん”と読ませて「お便りぶんぶん」会員7名で発足した。
一人7,8枚の葉書を慈祐苑に入居するお年寄りに差し上げる。
当時は“絵手紙“と云う言葉さえ無かった。
名前、性別、生年月日だけの情報で葉書に何を書いたら良いか、
およそ見当がつかなかった。
同じ屋根の下に住むお年寄りに同じ文言という訳にも行かない。
コンニャク問答のような議論を重ねた。
外出機会の少ないお年寄りに外の様子を話題に……の連想から、季節の話題を……に行き着いた。
桜が咲きました、散りました程度に季節の話題を葉書に書こう、と云うことで
コンニャク問答は終結した。
何を書いたら……
昭和63年正月早々、膠原病で半年入院しました。
入院患者の中には、長い間、入院生活を過ごしながら誰も
見舞いに来てくれない人が少なからずいる。
こうした人たちに週一回でも葉書を差し上げれば喜ばれるだろう、と思った。
市役所の窓口で相談しましたが、
「お志は誠にありがたいのですが……」と断られた。
そうした時、市の広報で「お便りボランティア講座」が報じられていた。
早速受講、講座終了時に公民館の職員から、
サークル活動を要請され、養護老人施設慈祐苑入居者名簿を用意してくれた。
会の名前は文を“ぶん”と読ませて「お便りぶんぶん」会員7名で発足した。
一人7,8枚の葉書を慈祐苑に入居するお年寄りに差し上げる。
当時は“絵手紙“と云う言葉さえ無かった。
名前、性別、生年月日だけの情報で葉書に何を書いたら良いか、
およそ見当がつかなかった。
同じ屋根の下に住むお年寄りに同じ文言という訳にも行かない。
コンニャク問答のような議論を重ねた。
外出機会の少ないお年寄りに外の様子を話題に……の連想から、季節の話題を……に行き着いた。
桜が咲きました、散りました程度に季節の話題を葉書に書こう、と云うことで
コンニャク問答は終結した。