みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

雪音の徒然声 消えないものその3

2014-10-02 21:15:22 | 日記
あの人はやはり、いなくなりあたしは、ゆき、では居られなくなった。あたしの名前はゆき、じゃない。小さな翼も剥がれて溶けて、あたしが、ゆき、と呼ばれる日はもう永久に来ないのだろう。
真っ白な雪原にポタリと落ちた黒い染みは、どんどん広がり、ドロドロの池のようになった。
どんなに頑張ろうとしても、あたしには、無くすか壊すしか出来ないのだとあらためて、思い知らされた。
例えばドロドロの水だってそっとして置けば、汚れは下に沈み上の方は透明に近くなるだろう。その透明な部分を救い上げて人はきっと希望を見つけて行く。わずかな綺麗な所をろ過して大切に大切に無くさずにいるのだろう。
あたしには、それが出来ない

続く~。