みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 月に祈る

2016-07-19 22:53:40 | 日記
久しぶりに月を見た気がする。狭いベランダに丸くなって節煙していたたばこを吸い込む。頭痛は相変わらず止むことはなく、吐き気に襲われながら涙目で月を眺める。お月様の時間からすればあたしの一生など瞬きほどなんだろう。いつも月を眺めていた。友達がいた頃、1人暮らし出来ていた頃。あたしは変わってしまったのに月の光りは変わらない。月に祈る。どうか働けますように。って。最近は本当に今後が不安でパニックになりそうになる。焦って、焦って涙がとまらない。爪はもう、ない。剥がす速度に成長が追い付かない。話す相手もいない。これが孤独というものなのか。この年にして本当に追い詰められている。美しい月の光りさえまぶしい。いつだろう?幸せにお月見していた頃は?本当にあたしは馬鹿だなあ。取り返しつかないや。1人が淋しいってもっと早く気がつけば対処法もあっただろうに。いつも、いつも薄っぺらに生きて、ここまで来てしまった。誰かと月を眺めたこともあっただろうに、誰かを大切にさえ出来なかった。散々母親に迷惑かけて、でも多分母親が死んだらあたしは、もっと優しく出来なかったのか?と後悔するだろう。だから月に祈る。せめて仕事が見つかりますように。もう誰も求めません。ただ自分だけで生きていけますように。誰にも迷惑かけませんように。震える指先がまたたばこに伸びる。月を眺めながら祈る。どうか、どうか。ああ、言いたくないけど本当は淋しいんだな。変わらない月の光りが羨ましい。本当は今すぐに消えたいんだな。誰の記憶にも残らないように一瞬で。