「尿トラブル」 実体験 (後編)
近くの店で、T字帯を買って来てください・って言われた?
何すんだ?
言われた通りにする
エコー・検査からも、レントゲン検査からも、膀胱内に結石がありますので、これは
取り出さなくてはなりません
・・・
えぇ
何すんのこの人たち
手術が始まる
今寝ているベッドごと、地下へエレベーターで「ベンケーシー」の如く四人がかりで
せいのでシキーフ上げ、専用へ取り替えて手術室へ(何人もここで死んでるんだろう・・)
これから拷問が始まるような・・目がキツイ
・・
部分麻酔ですので、カテーテル入れても痛くはありません
ハァ~~~
T字帯をあて寝てください
裸にこれだけ
丸見え・・・
◇
モニターTVを横に置き、自分の内臓の壁・結石を見ながら始まる
恥ずかしいも・クソもない。。とにかくこの悪魔の隕石を取ってくれるのなら
好きにしてくれ・と言った「まな板の上の鯉」の気持ち
さっそく始まる
カテーテルは削岩機・カメラ・吸引掃除機が、1本のカテーテル内に入っている
削岩が始まった・隕石が粉々に血液の真っ赤な壁に跳ね返って行く
自分で見ていて何とかうまく言ってくれと思う気持ち
無事結石が無くなり
成功だが、コードは2日くらい入ったまま、自分でトイレは出来ない
尿袋に意識なしに関係なくビールが溜まるだけセンサーが機能していない
、廊下で行き交う綺麗な奥さん・・この方達も
わかる・尿袋を腰につけて入れられたまま歩いているのだ・・・そして多い
その後、こんな所に長く居たくないと毎日、2リットルから3リットル湯のお茶を飲み
、腕立て伏せ・スクワットを非常階段で決行する
1週間で退院、
先生: なんでこの人ここに点滴で繋がれているの?
データーは素晴らしい、もう必要ない今日退院でも良いが、無理なら明日退院できるぞ・・と
看護婦長は面白くない、もっと稼げるのにと言った考えか
次の日、30代の若い看護師が来て、ホースを無理やり引っ張る、とれた
痛いの・・優しくして欲しかった(照れもあるのだろう・・)
あぁ・・
自分のもので自分で用を足せることのこの幸せ
もう、こんなの御免だ
2度と来ないぞと・あれから12年ずっと尿日誌を付けている
「色・内容物・臭い」などをトイレする毎に記録している
それにより、身体が困りサインを出してくるのが実によくわかる
不摂生をするとてきめんに、カーキー色の尿となり臭いもきつくなる
やれやれ、「尿トラブル」から脱する事は出来、もう石は体内にないが、
こんな事にならないように
何時迄も自分のもので、自分でトイレで出来るように
頑張りすぎは気をつけ、このかけがえのないボディをいたわりながら
大切にして生きて行こう