以前、ラインメーカーのテスターをされている方から…
「昔は尺ヤマメが群れでドルフィンライズをしながら移動していた」
と言う話を聞いたことがあり、そんなライズが観られた昔を羨ましいと思ったものですが、6シーズン目にして遂に尺ヤマメ達のドルフィン編隊に遭遇する事が出来ました。
しかし、当然一筋縄ではいかないヤマメ達は、一見ちゃんとドラグフリーで流れているフライを見切りライズをやめてしまうのです。
この川のヤマメは1投目で決めないと2投目以降にフライに出る可能性が極めて少なく、ポジショニングからキャストのタイミング、フライをドリフトさせる長さまで完璧にこなしてやっとフライを咥えてくれるのです。
当然へなちょこアングラーである自分が相手にすると言うことは北斗の拳で例えるなら…
“ラオウに闘いを挑むザコキャラ”
と言っても過言ではないでしょう。
何時もにも増して慎重にキャスティングポジションに向かいます。
そして前回のドルフィンライズの位置から約1m上流に狙いを定めフライをキャスト…
流れるフライを観ながら何時もなら見向きもしてくれないヤマメが何故かフライに出る予感みたいなものがあり、ヤマメはナチュラルと同じようにフライにドルフィンライズをしました。
ヤマメの背鰭が水面下に消えるかどうかのタイミングで合わせるとヤマメの確かな重みが伝わってきます(この瞬間が一番好き)。
しかしティペットは8x、会話をするようにヤマメ少しずつ自分に有利な流れに誘導します。
前の週に34cmのヤマメを7xで取り込んだのが予行練習になったようでかなり冷静に取り込むことが出来ました。
尾鰭もこの通りで放流の痕跡が無いこのサイズ(36cm)のヤマメを日中に釣る事が出来て本当に嬉しい。
そしてCreさんに感謝です。