「i(アイ)」西 加奈子
久しぶりの西さん。
読者の視点で姿を変える作品だなぁと思う。
繊細な話のようで、暴力的な気がして。
静かに静かに心を殴られているようだった。
アイの感覚とは違うのだけれど
私は戦争の話がキライだ。
ちょっとだけ、自分とアイをシンクロさせて読んだ。
「アイは考えすぎる」ミナの言葉がささる。
ようやく、アイがここにいると思えてよかった。
物語に放り込まれる題材が多すぎる気がしたけれど、
人はたくさんの外的要因に翻弄されるから
それでよかったのかな。
ちょっと、重かったぁ。
i(アイ) | |
西 加奈子 | |
ポプラ社 |