「スコーレNo.4」宮下奈都
古道具屋を営む家の三姉妹の長女である主人公。
子どもから思春期を経て大人になっていく過程が
えがかえれている。
受動的な印象の麻子が
社会人としての成長を迎えるころに
だんだんと能動的になっていく。
それは、とてももどかしてく
面倒な気さえする時間だけれど、
丁寧に育てられた麻子は丁寧に大人になっていく、
そんな時間のような気がした。
後半は特に面白くて、一気読みでした。
仕事に対峙するときの印象を擬音で表すところ、
「ごりごり」「きびきび」「さりさり」「のんのん」
茅野さんのシャツの色のところ、
「白熱灯の白」
印象的だった。
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スコーレNo.4 (光文社文庫) |
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