「ひらいて」綿矢りさ
これ、高校生の話よねぇと何度も思う。
無敵な女子高生(愛)が地味な男子に恋をした。
それはわかる。
その地味な男子(西村たとえ)には付き合っている恋人(美雪)がいた。
それもわかる。
嫉妬する愛。
だろうね。
で、じゃぁ、その恋人を奪ってやろう。
え?意味わからん。
という入りだったので、終始、愛の破壊的な行動力におののき
気持ちは全く付いていけなかった。
でもグイグイ読めるんだなぁ、これが。
さすが、綿矢さん。
最後の美雪の手紙はめっちゃよかったけれど、
美雪がわりにあっさりと愛を受け入れることが
凡人には理解できなかったよ。
内容(「BOOK」データベースより)
怖れを知らない女子高生が、哀しい目の男子に恋をした。
熱い思いは勢いあまり、彼の恋人に向けられて…。