高校生、写真部のミラ、秋穂、カオリ、しず
それぞれの四編からなる作品。
自分らしいってどんなことなのか、
自分を知りたくて
自分を確かめたくて
十代は声高に生きる。
かと思えば沈み込む。
実に難しい年頃だ。
あの楽しくて面白くて、だけど憂鬱で腹立たしい
あの頃を思い出す。
十代の女の子が、かつて十代だった女性が、
読むと共感と反感の混ざり合った,
どうしようもない塊が現れて涙を誘う。
私は、あの頃と今の塊を鷲掴みにされた。
相沢氏が男性だということに納得がいかないなぁ。
どんなファンダーから覗けば、こんな風に見えるんだろうか。
わかりすぎだ。悔しいくらいに上手い。
ココロ・ファインダ | |
相沢沙呼 | |
光文社 |