未婚で一人で生活している主人公のもとへ
子連れで離婚した高校時代の友人が転がり込んでくる。
この友人は、ひと癖もふた癖もあった。
電話をかけてくるタイミング。
子連れであること。
時々見せる、真摯な態度。
料理ができること。
女の人のヤな感じ、というよりは
人間として、根本的に合わない人と
同じ時を共有することのしんどさが
よく伝わってきた。
こういう人と付き合うことの
しんどさと怖さが、
臨場感あるなぁ。
たった2週間足らずの出来事だけど、
このまま続けば、精神的にやられちゃうよなぁ、という
危機感。
「歯ブラシをかしてくれる?
必ず返すから・・・」って
歯ブラシ買って、使用済みの歯ブラシを返しちゃう
無神経さ。
この感覚がいろんなところに顔をだす。
おーこわ。
価値観の合わない人とは
永遠に平行線。
こういう感覚の人って
身近にいそうだ。
真面目で普通の感覚を責められそう。
自分がこうなったのはあなたのせいだと
当たり前のように言い放つ。
非常識を非常識とおもわない。
そんな人。
あー、あちらの側にはなりたくないなぁ。
そう、どんなに理不尽だと思っても
私はあちら側には行かないぞ!
という、面白さ。
![ブログランキング・にほんブログ村へ](http://www.blogmura.com/img/www80_15_yellow_4.gif)
![]() | はぶらし |
近藤史恵 | |
幻冬舎 |