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moon

通勤読書 218

「はぶらし」近藤史恵

未婚で一人で生活している主人公のもとへ
子連れで離婚した高校時代の友人が転がり込んでくる。
この友人は、ひと癖もふた癖もあった。

電話をかけてくるタイミング。
子連れであること。
時々見せる、真摯な態度。
料理ができること。

女の人のヤな感じ、というよりは
人間として、根本的に合わない人と
同じ時を共有することのしんどさが
よく伝わってきた。
こういう人と付き合うことの
しんどさと怖さが、
臨場感あるなぁ。

たった2週間足らずの出来事だけど、
このまま続けば、精神的にやられちゃうよなぁ、という
危機感。

「歯ブラシをかしてくれる?
 必ず返すから・・・」って
歯ブラシ買って、使用済みの歯ブラシを返しちゃう
無神経さ。
この感覚がいろんなところに顔をだす。

おーこわ。
価値観の合わない人とは
永遠に平行線。
こういう感覚の人って
身近にいそうだ。
真面目で普通の感覚を責められそう。
自分がこうなったのはあなたのせいだと
当たり前のように言い放つ。
非常識を非常識とおもわない。
そんな人。
あー、あちらの側にはなりたくないなぁ。
そう、どんなに理不尽だと思っても
私はあちら側には行かないぞ!

という、面白さ。



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はぶらし
近藤史恵
幻冬舎

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コメント一覧

u-mi
一番
わかりやすい終わらせ方ですね、きっと。

作家もあんまり考えなくていいですし。


根無し草
特に女性同士はね(笑)
いろいろ気をつけましょう。

『謎解きはディナーのあとで』も3で一応の完結を
迎えました。
しかし作家の考える事はみんな同じか???
警部さん、本庁に栄転になってもお元気で、という事で
キャラをどこか行かせるんですね。
中村佑介氏の書く風祭警部は怪し過ぎ(笑)

霧ヶ峰涼も次で完結。終わらないのは烏賊川市だけで、
来年はひらつか女探偵の事件簿が遂に本になります。

東川氏には館シリーズの新作も書いて欲しいんですが、
難しそう・・・・・
u-mi
こういうの
日常でもたまにありますね。
PTAなんかで良くあります。
価値観違うし、非常識なんだけど、
当たり前にみたいにいわれると
思わず頷いちゃいそうになるんですよね。

もう、要注意です。

根無し草
こういうのは
男には書けませんね。

誰にでも合わない人ってあちこちにいるでしょ?
そういう人とは話も噛み合わない感じで一緒にいるのも
嫌な感じ(笑)

とてもアレなイヤミスでした・・・・・


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