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moon

通勤読書810 真面目ですが何か?

「プーさんの鼻」俵 万智

娘の立場の歌と母の立場の歌に共感。

特に子どもがお腹の中にいるときの歌は
とても素敵。
   「羊水のなかのしゃっくり「二学期始まりました」とニュースは告げる」
   「紅葉の見ごろ予想を眺めおりそのころおまえはこの世の人か」
いつ生まれるんだろうと大きなお腹の中の生き物に
ドキドキとちょっとした怖さをもってその日を迎える。
いろんなことが思い出される。

娘の立場の歌も・・素敵だった。
でも、女の立場の歌は苦手。
純粋な恋の歌と思えばいいのだろうか、
いや、そこここに見える女の狡猾さ。
身勝手さ。
そして、子どもまで産むんだ!とそこをつなげると
前の歌が残念になるので私の中で切り離す。

子どもとの日常の歌も本当に良いのだ。
この子がまたええ子!!!

ペット禁止の分譲マンションに入居しておいて
堂々とペットを飼い、
指摘されると
「この子たちをどうするというの?
 そんなひどい、人としてどうかしてる!」と言う人に似ている。
なら、飼えるマンションに住めばいい。
そこに住むなら飼わなければいい、そういうことだ。
どうして飼ってからそういうこと言うんだろう。

私はきっと永遠に理解できない。
真面目過ぎるのだな、私。
もっと自由でもいいのかもしれない。
でも、真面目で何が悪い!とも言いたくなる。
貞操観念ってなぁ~

でも、とても心にくる。だから、ちょっと悔しい。

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プーさんの鼻
俵 万智
河出書房新社

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