「リラの花咲くけものみち」藤岡陽子
継母からのネグレクト、引きこもりを経ての
祖母との二人暮らし。
人間を取り戻した聡里は獣医を目指す。
聡里を救い出した祖母の
生き方のカッコよさが際立っていた。
見ぬふりをした父親の最低さは、
最後の最後まで払拭されず情けない限りだった。
聡里の成長が嬉しくて、
心を開ける友や、先輩たちに出会えて
本当によかったなぁと感じる、
成長物語だった。
≪あらすじ≫
動物たちが、「生きること」を教えてくれた。 家庭環境に悩み心に傷を負った聡里は、
祖母とペットに支えられて獣医師を目指し、北海道の獣医学大学へ進学し、自らの「居場所」を見つけていくことに
――北海道の地で、自らの人生を変えてゆく少女の姿を描いた感動作。