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moon

「熱帯」森見登美彦 2019-4

「熱帯」森見登美彦 

汝にかかわりなきことを語るなかれ――。

そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、
奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。
そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、
この言葉の真意とは?

物語の中に謎の物語があり、またその中に物語が・・
三面鏡の中にどこまでも続く自分の顔を見ているようで
何番目かで自分じゃない人が入ってるんじゃないかと思わせる。

物語の中に入っていくのか意外と外に出ているのか、
もうどっちなんだかわからないしまだまだ続く。
目が離せず
着地点が知りたくて読み続ける、そんな感じだった。

お話のタイプとしては「もふもふ狸」みたいな
わかりやすいほうが好きなんだけど
こっちのほうが森見氏って感じがする。

これは力の入った作品だなぁと思わせる。
出版社も物凄い力の入れようだと思う。
直木賞発表前に
表紙のミニチュアアートを手掛けた田中達也氏の「情熱大陸」の放送があったり
そこに森見氏でてたりと
ホントに力入ってる。

でも、直木賞は受賞できませんでした。
きっといつかは!!!

遅筆であることでも有名な森見氏ですが
これからも書きつづけてほしいのです。
森見氏は私が一番好きな作家です。

熱帯
森見登美彦 
文藝春秋

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