「探偵はひとりぼっち」東直己
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが、殺された。
みんな悲しんだのに、犯人逮捕を望んだのに
いつの間にか、口にしなくなる。
マサコちゃんのことが大好きだった俺が
犯人探しに立ち上がる。
立ち上がったとたん、
孤立無援、四面楚歌。
ひとりぼっちってこういうことだったか。うんうん、なるほどね~。
いやぁ、よく生きてたよ。
政治とお金とぶら下がる人達。
犯人はわかっているのに、真相に迫れない。
と、思ったら
真犯人はこんなところに。
全然疑ってない人が、まさしく自分を殺そうとしてるなんて、こわっ、怖すぎる。
孤立無援だけど、四面楚歌だけど、
みんなが俺に手を差し伸べる。
俺じゃなくてマサコちゃんの人徳だな。
最後に恋人から妊娠を告げられる俺。
なんでこういうシーンで、男は必ず驚くんだ。
なら、やるなよ。
と、思う女は私だけじゃないはず。
大切なのは驚いた、その後だな。。
探偵はひとりぼっち (ハヤカワ文庫 JA (681)) | |
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