「祈りも涙も忘れていた」伊兼源太郎
最初から引き込まれるように読んだ。
あらぁ、そおだったんですかぁ、
と最後まで、
どこをとっても面白かった。
とりあえず、
マルコとの
成海との
阿南との会話が驚くほどお洒落。
にんまりしながらハードボイルド警察小説を楽しんだ。
あなたがぁ、あーあなただったのねぇ~
とまんまと騙されておりました。
甲斐の26歳からのいろいろをもっと知りたくなったし、
阿南はどんな刑事になっているんだろうと、
とても知りたいので
是非、もう一作、甲斐の話を読みたい。
--ちょっとあらすじ----
管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された
新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。
彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、
実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。
ノンキャリアの警官たちから面従腹背の扱いを受けつつも、
捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺、所轄署刑事の阿南らの助力を得て、
甲斐は県警内で捜査の主導権を確立していく。