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moon

通勤読書 363

「最後の証人」柚月裕子


「しあわせなミステリー」で出会った佐方貞人に
会いたくて読んでみた。
彼は既に検事を辞しており、弁護士となっていた。
何故、弁護士になったのかということも含めて
依頼人の無実を勝ち取るまでのお話。

引き込まれて読んだ。
佐方貞人は魅力的な人だった。
「その人間が犯した罪で裁かなければ意味がない」
そういうことか、と納得。

立場を利用するもの。
利用することに目を瞑るもの。
利用されて苦しむもの。
そこで、正しいことを正しく実行しようとする意志。
実行する行動力。
それがどれほどに、強く揺るぎないものでなければならないか
ということは、容易に想像できる。

あー、面白かった。

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最後の証人 (宝島社文庫)

柚月裕子
宝島社

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