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moon

通勤読書859 後悔だらけの人生だから

「1ミリの後悔もない、はずがない」一木 けい

連作短編集。
由井の大人になるまでの人生は
とても厳しい環境だった。
ちゃんと大人になった、エライ。

出会った人々も様々だった。
きちんといい人、いい友にも出会った。

出会う人は数じゃない、
深さだ。
短い期間でもその深さは本物だっただろう。

「うしなった人間に対して一ミリの後悔もないということが、
    ありうるだろうか」

そうだろう、ほとんどの人がそうだろう。
しかし、こう言ったのは中学生の桐原君だ。

随分と達観した中学生だ。
彼の13・4年の人生でそう思うことがあったのだろうか。
その話はここにはなかったけれど、
何故彼がそう思っているのか興味ある。

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1ミリの後悔もない、はずがない
一木 けい
新潮社

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