21歳、考えました

娘21歳、芸大4回生、なのだけれど
6月にようやく始まったオンライン授業、

彼女は非常に戸惑っていた。
コロナ禍でオンラインで芸術の
自分の作品の合評を受けることを。

彼女は非常に戸惑っていた
2月以来、入れていないアトリエ。
そこには彼女のたった3年間ではあるが
3年間の思いがこもっている。

彼女は非常に戸惑っていた
大人たちはこの困難を乗り越えられると
なんの根拠もなく言うことに


彼女は非常に戸惑っていた
この困難極まりないその中で
芸術を突き詰めろと言われることに。
確かにそうかもしれない
その中から生まれるものも多い
だが、しかし、みんながそうでなくてはならないのであろうか。


彼女は非常に戸惑っていた
おそらく、この週1のオンラインでの授業で
すべての単位が取得できてしまうことを。

なので、大学のホームページのなかに
休学を今からでもしようと思うのであれば
検討しますという一文を
彼女は見逃さず、是非そうしたいと
母親である私に、そして兄に言った。


反対などするだろうか・・・
確かに、生活に困窮はしていない、
しかし、
彼女の3年間の芸術への勉学を
無駄にしてはいけないと思うのだ。

それは、誰にとっての無駄かということで
彼女のという以外にはない。

なので、全面的に応援、
授業料が大変なら「僕が払うよ」という
兄の男気のもと
彼女は休学を決意したのだ。

そして、まずは教授を説得。