「海は見えるか<震災三部作 第2弾> (祥伝社文庫)」真山仁
阪神大震災で被災した小野寺が
応援教師として赴任した
東北の小学校での2年目を迎える。
前作の時にうっすら思ったのだけど、
小野寺は経験や年齢の割に
単細胞すぎないか、教師としては。
どうなんだろうなぁ。
子どもの担任としてはだいぶ苦手なタイプだわ。
あと、「毎度」ってぇ、神戸の人言わないけどね。
でも、そういう先生がいい人もいるし、
小野寺に励まされ、
生きようと思う人もいるのだし、
誰かにとって良き先生であればいいね。
高い高い防波堤の話は考えさせられた。
海は怖いけど、
故郷の海が見えなくなるのはってなるよなぁ。
阪神大震災の後、
区画整理された町は
個性が消えたように見えて
寂しいなぁと思った。
でも、古き良き街並みで狭い路地裏や
町屋を改装したお店とか、
風情があって素敵だと思う一方で
「今、ここで地震がおきたら大変だな」って
神戸以外のどの町でも
今でも思う私もいるのよね。