球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

技術立国日本

2008-08-20 | マジメな話
なんて言葉が昔から言われているが、
日本人全体の技術レベルが高いと考えるのは間違いだ。

昔からそのような言い回しが蔓延していたので
例えば僕という人間も技術立国の名にふさわしい技術力を備えているか…
というと残念ながらまったくそうではなかった。

一部の人が努力して高品質の製品を作り上げたというのが
技術立国の実体なわけで、技術立国の名の影に2種類の力を持つ人間を必要とした。
 ①困難な問題解決に対し匙を投げる行為の抑止力をはたらかせる人。
 ②品質向上のノウハウを備えている人。
この2種類の人間なくして技術を売りにすることはありえない。

さらに言えば、技術立国なんて言い回しは
今となっては警鐘どころか神話レベルの話になっていることも否定できない。

…なんて、"今の日本はヤバイ"ばっかり言っている人間の言うことを
いちいち相手にしているわけにもいかないんだけど。



まぁ、仕事中にとある懸案があって、
 ※ミュート回路を解除するときにオーディオ出力の復帰に時間がかかる件
"まぁ多少時間がかかるのはしょうがないんじゃないですか?"
と僕が言ったら、課長さんの返事が
"中国ならね。"
と返ってきて大ショックを受けたという話なのだけど。

中国の技術力の高低をここで云々するつもりはないにせよ、
問題解決に可能な限り取り組むことができていない姿勢に対し
(旧来の"日本的"という言い回しの対極としての)"アジア的"なんて
嫌味を込めた呼称がつく日がやってくることを思い、急に恐ろしくなった。

案外、重い看板だぜ。
コメント
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