アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

床の間のためのアート(桃乃八庵)

2019年01月26日 | 造形作品
熱海のキュレーションホテル桃乃八庵
築80年を超える建物をリノベートした空間にはその当時の意匠が多く残されています。
玄関を入ってすぐ正面に現れる正方形の床の間。
お客様を向かい入れる大切な空間ですがそれはホテル空間との結界の役割を果たしています。
その床の間に鉄を素材にした作品を展示していただいています。
この作品自体も境目をテーマにした作品で
円に束ねられた部分は鉄の素材そのままで植物のように見える部分は溶接と鍛鉄で造形しています。
この素材から作品へと変化する境目が作品全体の中に存在するのです。
結界というワードにコンセプトもぴったりで正方形に切り取られた空間と円の構成もとても気に入っています。
作品を吊るす紐もあえて結び目を見せるのもこの空間と作品の見せ方のスパイスになっています。




オーナーの澤山さんは長くヨローッパでコーディネートの仕事をされていたからこそアートの重要性と日本の美意識を理解されています。
とても刺激になる現場でした。
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