うちの畑と並びの畑をやっているおジイサマ達は、苗を分けあったり植えていない野菜を分けあったりする関係です。
3年前に亡くなった父を筆頭に4人、もうみんな80代。
腰が痛い足が悪い力が弱くなった血圧が…と言い、上がらない足でチマチマ小股でゆっくり歩きながら、みんな真夏に短時間でも畑に出てくる。立派なものです。
隣のおじさんは、昔からずーーーっとトマトが上手で、農協の売店に出しています。雨に当たってひび割れたり熟れすぎちゃったトマトを昔々からおすそ分けいただき、我が家は夏はトマトにこと欠きません。
今年もたくさん頂いて。
「ゆうべ袋詰めして用意しておいたら、朝もう熟れちゃって売り物にならなくなっちゃって。やり直しだよ。悪いけど食べてくんない? 何十年もやってるけどこんなこと初めてだよ〜」
イヤイヤ大量
美味しいので冷やして水代わりに丸かじりしたりしますが、完熟でひびの入ったのばかりですから。嬉しい悲鳴。
いつも軽トラでやって来るおじさん。
だから、ご近所の自宅だって畑だって移動が大変だからね★
珍しく一輪車でトマトを持ってきてくれました。
「車検から帰ってきたと思ったら、ソコで、ネコが飛び出してきてさ。びっくりして避けたら、車止めにぶつけちゃって、整備屋さんに逆戻りなんだよ」
「ありゃー、おじさん、ケガはなかったの!?」
次の日、暑いので、リハビリに行く母を車で送ると…
おじさん! 農協へ向かう急な坂を、一輪車を押して、チマチマ、チマチマ、チマチマ…
ひゃーっ。
車がないのにここまで出荷しとんのか
立派な80代です!
その日は母を送ったらもう200メートルくらいしかでしたが、週あけから、一日おきだという出荷を、行きだけ、車で送ってあげることにしました。
押し売り親切だけど、軽トラが直って帰ってくるまで。しかも行きだけで、帰りは大丈夫というから、坂の楽なルートを教えて、出荷の箱と一輪車とおじさんを運んでいます。
お礼にまたひび割れトマトをいただいて
ふふふ
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