ご先祖様とインターネット

たまにはご自分の名前をインターネットで検索されてみていますか？
寂しいことに、ネットのどこかでおかしな噂を流されていないか、というチェックの意味もあって、たまに検索してどういう情報が抽出されるか、確かめなければいけない時代になりました。

便利になる一方で個人情報保護が求められ煩雑になる面はどんどん煩雑になってきているのと同じで、一方では名前が売れてナンボ、私の名前をどんどん載せて頂戴　という反面で、根拠のないい誹謗中傷を受けている可能性もあるようになってきたのです。


私自身はかねてから、過去に社内外でやってきた仕事関係が抽出され…もう古い情報になって消されるものがあるらしく減少傾向ですが、ありがたいことにまだ載せていただいている仕事がいくつかあります。同姓同名の知らない方のお仕事も出てくるので興味深いですが。

今日は、父の名前も検索してみました　父はもう７０代終盤、ワープロくらいはぽつぽつ打つし携帯電話で話はするけれど、メールやインターネットはどうも馴染めないままの農家のお爺さんです。
なんと、数件のデータがありました。
同姓同名等ではなく内容は正しく本人の活動に関するものでした。
へぇ～夕飯の話題に聞いていたあの活動ってネットで紹介されてるものだったのか！　と思わず感心。

ふと思いついて、祖父の名前を検索してみました。
なんと！　情報は１つ２つですが、複数のページに掲載され、数件のページが抽出されてきました！
これも、本人が亡くなったあと、「若いころこういう活動をした人だったんだよ」と漠然と聞いていた活動に関するものでした。家族ももう分からなくなっている、何年のことだったのか、場所がどこだったのか、すこ～しだけ具体的な情報を新しく知ることができました　いやこりゃびっくり

こうなれば行くところまで行ってみるわけで、曾祖父（ひいおじいさん）の名前を検索してみました。
ちょっと今では一般的でない字がある名前で、その字を入れるとそれらしきものはゼロ、ひらがなでは多すぎて手に負えませんでした。
とにかく戦前に亡くなってる人ですからね～。

さて、その前は、代々名乗って、何代目さんというだけで同じ名前。別にお殿様とかじゃありません、代々の農家。
検索してみました。
なんとなんと！！　１件、ただしく該当する内容のページがありました。
本人の個人的な内容ではありませんが、明治２６年の古文書をデジタル入力して公開されている会議に出席していたらしい！
うわー。びっっっっくり


ご先祖さまに関係する情報がインターネットに載っている
一般人がネットで監視されるとか、全員背番号制で管理されるとか、映画になったり話題になったりしますが、そんなことフィクションで楽しんだり議論したりしているあいだに、自律して行動するインターネットの情報は、過去に向かっても思いがけない拡大をしていました。
頭の中の思考を超える可能性があるのが、いまのコンピュータでありネットワークです。

机上紙面で論ずべからず。
さいきん世の中から離れ気味なので、あらためて、自戒です。