Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

巨大交差点

2010年09月12日 | Weblog
赤坂見附の交差点です。
上の写真は夜景。

右下の方が暗くて少し分かりにくいですが、5差路であるうえに、高架で高速道路も走っています。
右側が暗いのはお濠があるからで、弁慶橋がかかっており、春にはボートでお濠からお花見する人達もみられるところです。

高架の位置関係は昼の眺めのほうが分かりやすいですね。


写真には写りませんが、地下には地下鉄が、銀座線、丸ノ内線が通っており、お濠の下を南北線、半蔵門線が、また直接はこの写真の外になると思われますが、有楽町線も接続しています。行ったことはありませんが、地下駐車場もあり、駐車場への出入り口もこの中にあります。

写真に歩行者も写っている通り横断歩道や歩道橋、地下鉄からの地下通路もあります。


高速道路の高架が2層3層に交差するところは箱崎や初台、最近では池尻などすごいところもできました。
しかし、歩行者、一般道路、高速道路、地下鉄、船! これだけ多様な乗り物で、来た方向から行きたい方向へ移動し、乗り換え・・・ そんなすごいことを混乱なくスムーズに行わせている「巨大交差点」。
私の大好きな光景です。


ふだん使っているとあたりまえのように過ぎる交差点ですが、この交差点を作った人はものすごいと、つねづね思っていました。
いえおそらく一人が考えて設計したのではないでしょう、元々江戸時代から街道が通っていたはずですし、地下鉄は地下鉄で、高速道路は高速道路で、それぞれの線が敷設されたときにその設計をした人たちが考えて既存の状況に拡張していったのでしょう。
交通量が増えすぎて渋滞が問題になったときに、その解消を目的に改良・増設を担当した人もいたでしょう。安全性を考えて標識を工夫した人もいたでしょう。

しかし、交通網の交差点は、コンセプト明快です。
来たほうから行きたい方向へ、衝突せず安全に滞らずに移動できること。
それを、自動車は左側走行とか、信号などのルールが支え、高架による交差点の交通量整理や、二階建てで交差式の乗り換えやすい地下鉄ホームなどのアイディアがよりスムーズにしています。



会社の中には、いろいろな情報が流れています。
受注すれば契約の情報、事務所を開設すれば事務所情報、人の情報、設計情報、必要な材料と数の情報、発注の金額の情報、支払い金額の情報、終了した分の集計と、今後の予定の試算・・・

そういった情報を、入ってきたところ・生まれたところから、その情報を使う次の仕事をしたい人の方向へ。
滞らず、必要なときに必要な情報が届くように、そういうふうにしてあげられないものかと願っていました。
もちろん一人ではできませんが、みんなでよく話し合って整理して考えて。
1つのルートだけがニーズに合って便利になる替わりに、他のルートを遮ったり、必要なルートを流れられないようになってしまうことがあるかもしれません。重要性やタイミングを考慮のうえそうしたならよいのですが、気づかず結果的にそうなってしまって、遮られたルートはタイミングが間に合わない!ということではいけないと思います。

車が地上、電車は地下、高速道路は上、等の棲み分けや、右側通行といったルールや、駐車場もあったほうがよい、といったニーズの洗い出しや・・・ トータルで効率よく利便性が高い交差点のためには、まずはそいういったことから、なるべく多くの視点からの検討が必要です。慣れ親しんだルールの中には、それに思考が拘束されて選択肢が狭められているものもあるかもしれません。


この交差点よりは簡単なのではないかと。
様々な乗り物で、いったい1日にどれだけの人が! ここを通過しているのでしょう。


しかし、私の力では、願ったようにすることはできませんでした。
「苦労ばかりかけてしまいましたね。」
数年前に取り組んでいた仕事に関わった役員さんから、そんなメールをいただいてしまいました。

将来、みんなの力で、情報のスムーズな巨大交差点ができるよう、祈っております。


 1953年代の赤坂見附交差点の写真がこちらに
 上掲の昼間の写真と同じ方角の撮影と推測されます。。。
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2 コメント

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お疲れ様でした (もぐもぐ)
2010-09-12 17:21:34
やはり退職、なんですね。正直、ちょっともったいない、という気もしますが、これから別の世界でのご活躍を楽しみにしています!

しかし、10年以上勤めた会社を後にするって、感慨深そうですね。私は今の職場ですでに5か所目。長くて最高5年半です・・・
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ありがとうございます (ぴんくこあら)
2010-09-14 16:21:06
もぐもぐさん
ありがとうございます。
もぐもぐさんは前半は研究者としてのステップアップの経歴ですね
私たちの時代、最初はまだ、公務員か研究職ででもなければ女性は補助業務という時代(?)でしたね。特に建設業界はまだまだ、どの程度仕事させてみるかは上司次第というところもあり…。なので、10年20年といっても仕事らしい仕事をした期間は半分強でしょうか
でも余裕のあった時期に遊んだり始めたりしたことがいまの自分の幅や余裕を作ったように思います。
まー少しひと休みできるかしら?
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