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アドレスV125 納車整備

2016-03-06 22:50:00 | メンテナンス
K様 アドレスV125 変態な納車整備

まずは、ステムベアリング 






グリス塗ったか? 笑)

グリスをぐっつり塗って、適正に締めます。

ヤマハの精神注入しておきました。

グリス充填した写真は、手がグリスまみれ

の為、撮れませんでした。

ホイールベアリング





スポーツバイクまでお約束の、ベアリング

打ち込みすぎで、ベアリング回らない仕様。

引き抜いて、グリスたっぷり長持ち仕様に

して、適正な位置で打ち込みます。

押し引きしただけで軽くなったのが分かります。

買い替え前の、同じくアドレスV125





40,000km 2度目のベルト交換後すぐに駆動系

リア側、お亡くなりになりました。

ベルトだけの交換は安いので、ベルトだけ交換

して頂けたようです。

駆動系のオーバーホールをベルト交換と一緒に

しておけば、まだまだ乗れたでしょう。

新車の駆動系





グリスがぐっつり塗られてます。グッジョブ





こちらのニードルローラーベアリングは

表面だけでしたので、回しながらぐっつり

刷り込んでおきました。





外したねじは全て、スレッドコンパウンドを塗布しておきます。

ねじのさび防止、適正なトルクを得る為。

これをしておけば、ねじを緩めるときに、

バキッ ガキッ ゴキッ という音を

聞かなくてすみます。

マフラー周りは、耐熱グリスを使います。





ブレーキオイルは、スポーツ車と同じ

ワコーズ SP4

タッチも良くなり、コントロール性も良くなります。

今回は前車よりも長く乗れます、

長く付き合ってあげて下さい。

K様 ありがとうございました。


PS:メーカー批判をしているわけではありません。

メーカーは熾烈なコストダウンと闘っています。

コストを掛けられなかった部分に一手間入れて

あげることによって、より安全によりロングライフに

してあげる。楽しいですよ。

新車は洗浄という工程がはいらないので、修理に

比べると、圧倒的に短い時間で済ませられます。

初めてやったときは、感動物でした。





アクシス トリート リコール

2016-03-06 22:02:00 | メンテナンス
H様 アクシストリート

燃焼室 バルブ ピストン周りに堆積した

カーボンの除去がリコール内容です。






部品と一緒にカーボン落としの溶剤と真鍮ブラシが

入っておりましたが





焼きの入ったカーボンを落とすのは容易ではありません。


バルブはステムをマスキングして、ガラスビーズで瞬殺。





ヘッドはカムシャフト奥のベアリングを引き抜いて、

マスキングとバルブガイドに綿棒を入れて瞬殺。






















ピストンも綺麗にして








燃焼室はバフ掛け バルブは段付き起こさないように慎重に

すり合わせ





バルブは耐熱コーティングを剥がすと寿命が著しく短く

なります。ガラスビーズはカーボンは落とせますが

耐熱コーティングは剥がせません。

ガラスビーズのメディアが残ると、エンジン壊れます。

冷水、パーツクリーナーでは落ちにくいのですが、

温水だと綺麗に落ちてくれます。

水溶性洗浄液に、熱帯魚用ヒーター3本入れてありますので

冬でも暖か洗浄です。

洗浄液は温度依存が高いので、ある程度以下の温度では

働いてくれません。暖か楽チン仕様です。

綺麗なエンジンになりましたが、残念ながらまたなります。  笑)

綺麗に燃えるためには一酸化炭素濃度6%どまりなのですが

アクセル少し開けると9%程燃料突っ込んでます。

カーボンが出やすい濃度です。

これが、125cc以下のバイクがほぼみんな、カーボンでやられる

原因なのですが、綺麗な燃焼にすると走らない。

びっくりするような加速はそこからきています。

ノーマルプラグがくすぶる状態のエンジンはイリジウムプラグ

入れると、すんごい加速します。(自己責任で)

カーボンの堆積は宿命なので、年に2回ぐらいカーボンクリーニング

してあげると良いでしょうか。

当店では、ワコーズ ヒューエルワンを使っております。

ハンチング(回転数が上がったり下がったりを繰り返すこと)

を起こした、アドレスV125は10km走っただけで直りました。

それにしても、いまどきの触媒はすんごい!

9%の一酸化炭素濃度が、出口ではほぼゼロ。

ま~その分コストが跳ね上がってしまうんですけどね。

環境に優しくするって、大変ですね。

H様 年2回ですよ。  笑)