思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

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発達障害とは

2019年01月30日 | 教育
発達障害とは,

知能発達の障害を中心とする知的障害(MR)

様々なタイプの自閉的傾向を総称して指す自閉症スペクトラム障害(ASD)

不注意,多動,衝動などの行動の問題を中心とする注意欠如多動性障害(ADHD)

発達のある側面だけが特の障害されている学習障害(LD)

の4つである。

この4つを発達障害として扱うのが世界的にはもっとも一般的な考え方である。


日本では,発達障害者支援法が遅れて整備され,その対象が,知的障害を除いたため,

自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動性障害・学習障害として,

知的障害を発達障害の概念の中に入れないで扱う場合が多い。

なお,名称についてであるが,

世界的な診断基準として用いられる『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版
(DSM-5)では,それぞれ,

知的能力障害

自閉症スペクトラム症

注意欠如多動症

局限性学習症

と言う名称が用いられている。



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特別支援教育基礎基本Q&A レッスン4

2019年01月30日 | 教育
次の質問に対して自分なりの答えを考えてください。

Q 教室や体育館で全体指示を出したとき,一人だけ動かなかったり,違う行動をと
 ったりする子がいます。①どうしてですか。②どのようにするとよいですか。


A 全体指示の後,個別に声をかける。


  全体への指示が届かない子がいる。聴覚的な情報の処理が悪く,選択的な注意が
 苦手なためである。通常,多くの音が周りではしているが,先生の話のときには,
 先生の声だけを選択できる。それが,脳の機能として弱い子もいるのである。発達
 がいの子はその傾向が強い。全体指示の後,個別の指示,身振り,やり方の提示を
 素早く行うことが必要である。

Q 小学1年生。4月,「配慮が必要な子」を見つけるためにどのようなことを子ど
 も達にさせますか。またその後,どう指導しますか。


A 1ケンケンパーをさせる。

  体育の授業の初めに「ケンケンパー」をさせる。これだけで,動きのぎこちない
 子がわかる。発達障がいの疑いのある子は体の調節機能がうまく働かない場合があ
 る。早めに見つけ,ケンケン遊びから始めたり,ゆっくり練習したりすることで動
 き方を修正していくことができる。集団行動にものりやすくなる。帰りの際,「先
 生のところまでケンケンで来てじゃんけんして帰ろう」と声をかけ,一人ひとり確
 かめていくこともできる。

Q 小学1年生。朝,子ども達のために一番にすることは何ですか。

A 朝,子ども達よりも早く教室に入る。

  1年生の子はまだ,精神的な成長が未熟な子が多い。最近の親学の研究では,身
 体的な成長は30年前と変わらないが,精神的な成長が1~2歳遅れているという調査
 もある。未成熟なのである。ましてや発達障がいがある場合,環境との調整がうま
 くいかないため,4月初めの環境は恐怖の世界になりかねない。1年生の教師は,
 子ども達よりも真っ先に教室に入り,笑顔で温かく迎えることが必須である。


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