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対人関係を作る新聞紙ボール投げ渡し

2019年01月13日 | 教育
新聞紙を丸めて投げながら相手の名前を言ったり,好きな食べ物の名前を言ったり
して楽しみながら言葉を出していくゲームです。

①新聞紙を丸めましょう


・新聞紙1枚を使います。
・軽く丸めて出来上がりです。

②輪になりましょう

・5~6人のグループになります。
・丸く円になって立ちます。
・先生も円に入りましょう。

③「○○君(さん)はい!」と言って新聞紙ボールを投げましょう

・はじめは先生から投げましょう。
・はじめはゆっくりでかまいません。
・すぐに名前を言えない場合は「はい!」と言って相手の目を見ながら渡すだけでも
かまいません。

④早く投げましょう

・慣れてきたら早く相手の名前を言って投げましょう。

⑤自分の好きなモノを言って投げましょう

・「私はリンゴが好きです。○○君(さん)はい!」というように,相手の名前を言
って渡す前に自分の好きなことを伝えるようにします。

【特別な支援が必要な子ども達のために】

①発達障害の子には,対人関係を苦手とする子が多くいます。グループになってゲー
 ムをしたり,競争したりするときになかなか友達の輪に入れない場合もあります。
 そのようなときには気持ちを緩めてかかわりを持ちやすくすることが必要です。ウ
 ォーミングアップで行うのも効果的です。

②新聞紙ボールを渡すときに相手の名前を言います。名前を言うことで,相手をより
 はっきりと意識できることにつながります。さらに名前を言ったあと「はい!」と
 付け加えて渡します。「はい!」と添えるだけで,相手に受け取る気持ちができま
 す。大切なコミュニケーションスキルの一つとして学んでほしいところです。

③恥ずかしくてすぐに名前を言えない時には「はい!」だけでもよいものとします。
 しかし,「はい!」だけでは誰に投げるか解らないので,必ず相手の目(もしくは
 顔)を見なければなりません。相手の目(もしくは顔)を見て意思表示をすること
 も大切なコミュニケーションスキルとなります。

④名前を言って投げることに慣れてきたら,「自分の好きなもの」など,伝える言葉
 を増やしていきましょう。会話が苦手な子も,ゲームの中でなら言うことができた
 りします。ゲームの中で練習し,日常の会話力につなげていってください。


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