思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

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調整力を高める「氷鬼ゲーム」

2019年01月10日 | 教育
 追いかける人,逃げる人を決めて行う鬼ごっこです。鬼にタッチされたらその場で
凍ったようにじっとしていなければなりません。でも,仲間に助けてもらうことがで
きます。仲間を意識して助け合いも起こりながら,あっという間に汗をいっぱいかく
こと受け合いのゲームです。

①鬼を決めましょう

・4列に並びます。
・先頭の人がジャンケンし,勝った人の列が鬼になります。
・鬼の列の人は紅白帽子を赤にします。

②前に出ましょう

・鬼の列の人は前に出ます。
・みんな出てきたら10秒数えます。

③逃げましょう

・鬼が10秒数え始めたら思い思いの場所へ逃げます。

④凍りましょう

・鬼にタッチされたら凍らなければなりません。
・タッチされた人は足を開いてまっすぐ立ちます。

⑤解けましょう

・友達にまたの下をくぐってもらうと氷が解けて,また動きだすことができます。

⑥集まりましょう

・「生き残った人?」
・「すごい。逃げるのが得意だね。」
・「タッチして凍らせた人?」
・「がんばりましたね。」
・「凍らせられなかった人?」
・「がんばったのに惜しかったね。」
・「友達を助けた人?」
・「勇気を持ってがんばったね。」

【特別支援の必要な子ども達のために】

 ルールが簡単で分かりやすいことは,情報処理が苦手な発達障害の子が集団ゲーム
に参加の条件となります。凍り鬼は,鬼が追いかける,タッチされたら止まる(凍る)
紅白帽子で鬼とそうでない人がはっきりするなど,視覚的に分かりやすくゲームが展
開します。

①紅白帽子を使うと追いかける人と逃げる人がはっきり分かり混乱が少なくなります。
②集団から離れていても特に目立たず,ゲームから外れずに一緒に進められます。
③友達を助けて喜ぶという,なかなか分かりにくいスキルを身につけられるチャンス
 があります。
④複数の鬼から逃げることは,自分の前後左右に気を配ることになります。つまり,
 いくつかの状況を取り込んで判断し,適切な方向へ逃げることが必要となります。
 この状況は,楽しみながらワーキングメモリーに適度な負荷を与えてくれます。
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