思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

特別支援教育の実践情報など。また,日々の喜びを見つけ、よくする手立てはないか考える、成長・教育のサイトです。

研修からの学び 自立活動の指導

2019年01月24日 | 教育
1 子どもが興味を引くものがよい

金物性の蓋付きの箱。
丸い物。四角い物。長細い物。
選んで蓋をする。
形が重要か,デザイン重視か。
シンプルに手続きだけを求め学習するなら,
色ももようもないものを使うべき。
しかし,子どもが興味を引くもの,
子どもの興味を引くことは重要。
興味を引くなら,模様がついていても,
キャラクターがついていても,
その方がいい。学習が継続する。

2 教科の力も合わせて作業をする

作業の学習である。

粘土の塊からちぎって秤に載せ,
必要な重さになるまで続ける。

秤にはここまでというマークがついているが,
全く方策を教えず,だまってやらせている。

自分で考えて行うことが重要だ。
自らの判断が必要だ。

確かにそうだが,はじめ,子どもは延々と秤に載せ続けていた。
いつまでたってもできない。

その後,講師の先生の指導で,

方略を教え,見当を付けるすべを教えた後,
自分で試行錯誤させながら行わせることが大切だと教えられた。

この場合の方略は,

「まずこのくらいとって載せてごらん。」とやって見せる。
目印まで来ないので,少しとって載せてみる。もう少し。
もう一度少しとって載せるとちょうど目印の所に来た。

「5回くらいまででできるといいよ。」
「多すぎたら少し減らすんだよ。」

何回かするうちに子供はやり方を覚えた。

ただ,自分でやってごらんは乱暴すぎる。
モデルを見せた上で次はやってごらん,とすることで試行錯誤が役に立つ。

仕事を見据えた作業だけやらせようとすると力は身に付かない。

教科も合わせて指導することで,
(このようにする,何回で行う,ということを入れる)

自立活動の要素が加わりできるようになる。

3 集団の中での自立活動の指導

同じ手遊びでも,その中に個々の課題がある。
その子のねらい,課題を持って,濃淡を付ければどの時間でもできる。
ただし,全体の活動の中で一緒にやれるだけの力がなければ,
取り出してやるべき。

45分,みんな一緒は難しい。
パーツでたくさん組み合わせ,45分なら可能。
教育課程を柔軟に組み合わせ,行っていくのが特別支援学校。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

力の調節力が身に付くビー玉ゴルフ

2019年01月24日 | 教育
 4~5人のグループで順番に,ビー玉を指ではじいて地面にあけた穴に順番に落と
していくゲームです。ミニゴルフの感覚で行います。

①好きなビー玉を選びましょう

・ビー玉は1cmくらいのものを使いましょう。
・色々な模様があった方が楽しく,また,ゲームの最中に見分けもつきやすいです。

②はじきましょう

・人差し指と親指を使います。
・親指の腹に人差し指の先を乗せて「ピン!」とはじきます。

③練習しましょう

・思い通りにビー玉をはじくのは難しいものです。近くの草や木をねらってはじく練
 習をしてみます。

④穴を開けましょう

・適当な距離で穴を空けていきます。
・ねらいや見通しがつくよう,見える範囲にあけましょう。

⑤順番を決めましょう


・じゃんけんをして順番を決めます。
・勝った人から始めてもいいし,勝った人が好きな順番を決めてもかまいません。

⑥順番にはじいて穴をねらいましょう

・穴に落とす順番は近いところから順に決めておきます。
・最後の穴に落とした順番に順位が決まります。

【特別支援が必要な子のために】

①人差し指を主に使います。人差し指が上手に動くようになると,鉛筆を持ったり
 手先を使った工作をしたりすることがとても上手になります。

②指ではじいてビー玉を転がします。穴の距離に応じて,力加減することは力の調
 節が難しい発達障害の子にとって,よい練習になります。また,全体の穴の距離
 感を測ることも空間認識力を育てます。

③ビー玉をはじいて穴をねらうとき方向を考えるなど大変集中力を必要とします。
 状況に合わせて集中を高める,コントロールする力は大変重要なことです。

④順番を守るルールも大切なスキルです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする