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特別支援教育基礎基本Q&A レッスン5

2019年02月04日 | 教育
次の質問に対して自分なりの答えを考えてください。


Q1 字がうまくかけず,ノートをとろうとしません。どのように指導しますか。



A 赤鉛筆で薄く書きなぞらせる。

 字を書く,ということは,「指先が動くこと」「手の腹が机につくこと」が,まず
前提である。その上で字を見て記憶し,ノートにコピーしていく。この作業は瞬間的
なように見えてかなりのステップと技術を要する。ワーキングメモリーの弱い、また
は処理速度の遅い発達障がいの子にとって負荷はかなり高い。まず,指先の技術のみ
に絞って身に付けさせる。そのためには赤鉛筆で薄く書き,なぞることである。



Q2 掃除になると遊んでしまいます。どのように指導しますか。



A 見本を見せる。

 1年生は新しい環境に置かれ何をどのようにしてよいか分からないと考えてよい。
発達障がいがあればなおさらである。まずは,全員を集めて座らせ,ちりとりとほう
きをどこから取り出すか,どのようにほうきを持つか,持つ位置はどこか,ちりとり
の角度はどのくらいかなど,見せて確認させる。そこでやらせて,それでも迷う子に
は手を添えるのである。



Q3 配慮の必要な子が,ケンカをしてパニックになってしまいました。どのように
  指導しますか。



A 場を変えて指導する。

 けんかになってしまったときにその場での指導は極力避けたい。廊下や静かな部屋
など場を変えて指導する。周りの騒がしい状況を切り替えないと沈静化しない。「静
かに考える場所」というのを本人と決めておいて,そこへ行って話をするのも気持ち
を冷静に戻すのに効果的である。
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アタッチメント障害にかかわること

2019年02月04日 | 教育
幼児が泣き叫ぶ→誰かが来てくれる→自分は価値ある存在なんだと認識する。

幼児が泣き叫ぶ→誰も来ない→自分は価値のない存在だ。

幼児が泣き叫ぶことは,精一杯の伝達行為なので,愛情を持った適切な反応が必要で
なのである。

アタッチメント障害は

・くっつかない障害
・くっつく障害

と両方ある。

愛着,信頼をもった特定の人ではなく,誰彼かまわずくっつくのは危険は兆候の場合
がある。くっつくことで,その場の不安を一時的に取り除いていたり,何かを得たり
すると,また,別な人へ,また,別な人へ行く。くっつく対象が,しっかりと,人と
して,認識されていない。

ペリー就学前計画。乳幼児期の保育が40歳時の経済状態,幸福を分けるという分析
結果。そこにあるのは,認知能力ではなく,非認知能力が大事であるということ。

非認知能力とは何か。学習の部分ではなく,その時,

良識,常識,愛情を持った大人(先生)と接したことが,40歳以降の経済状態,
幸福へ影響するというものである。

乳幼児期,愛情をこめて接することが大切である。抱っこもした方がよい。




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