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暴言を吐いたり,攻撃的になってしまうこの対応Q&A

2019年02月07日 | 教育
 暴言を吐いたり,攻撃になってしまうお子さんの背景を考えます。次の質問に自分
なりの答えを考えてください。


Q1 対応で一番気をつけたいことはどのようなことでしょうか。(教師の基本精神)

  攻撃的になっている子は発達障害の疑いがあったり,家庭に深い事情を抱えてい
 たりする中,イライラがたまっていたり,吐きだしている,ということも考えㇾれ
 ます。チャイムがなる前のかすかに聞き取れない「ジー」という電子音を嫌って暴
 れてしまうという子もいました。なかなか理解できない,苦しい世界を抱えている
 ことを理解する必要があります。

A 感情的にならない。


Q2 対応で2番目に気を付けたいことはどのようなことでしょうか。(教師の心構え)

  自閉症の子は弱い言葉かけでは受け取り難いところがある。強く,届く言葉で伝
 えることが有効である。「すごい!」と伝えるときはっきりとした声で目を見て言
 うのである。もしくは,親指を立てたり,指でOKのサインを作ったりするなど視覚
 的に示しながら,「Ok!」「グー!」と言って伝えるのも良い。触られて嫌だとい
 う触角過敏がなければ,誉めながら頭をなでる,「できたね」と肩にぐっと手を置
 くなども有効に働く。聴覚が良いか,視覚が良いか,触覚が良いか。その子に応じ
 た伝わる誉め方を行うことが大切である。

A ひかない。


Q3 対応で3番目に気をつけたいことはどのようなことでしょうか。(教師の平常心)

  自閉症の子が理解しがたい行動をとったとする。それに対して,理解しようとする
のではなく,「そういう行動になるんだ」と受け止める。「そう来るのか」と「行動
 特性上,致し方ない」とまず分かってあげることが必要である。その上で,正しい行
 動をとるように,どのような伝え方をすればよいか,どう構造化の工夫を施せばよい
 か考えていくのである。

A フレンドリーに接する



Q4 対応で4番目に気を付けたいことはどのようなことでしょうか。(安定の構築)


  環境をシンプルにして,何を見ればよいか分かりやすくすることが必要である。
 黒板の周りに何も貼らない,黒板の中にも,必要な板書だけをする,ということも
 雑多な刺激を減らして,低刺激にするということである。また,教室の中で教師が
 静かに歩く,シーンとした学習場面を作り出す,聴覚的に過敏な子がいれば,金魚
 のエアーモーターも一旦止めるなど,視覚,聴覚に合わせた低刺激を意識し,静か
 な環境を与えることが必要である。

A 集中する作業を見つける



Q5 対応で5番目に気を付けたいことはどのようなことでしょうか。(教師のスタンス)

  最後のLinkは,学校や家庭,その他の場面でも,できるだけ対応の仕方の共有化
 を図るということである。しかし,自閉症の子は場面によってはできることができ
 ない場合もある。周りの人間と信頼関係を築き,安心して行動できる関係を作るこ
 とも合わせて必要である。

A ゆるす

コメント
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