思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

特別支援教育の実践情報など。また,日々の喜びを見つけ、よくする手立てはないか考える、成長・教育のサイトです。

知的障害のある低学年の子の食事指導について①

2019年02月26日 | 教育
 4月の初めは給食を普通に食べていたが,1学期の途中から食べた後,または
食べている最中に戻してしまうようになった。

1 原因を探る

・周りの友だちが泣いていたり,大声を出したりとうるさいのが嫌なためか。
・給食をかけこむように食べてしまうためか。
・給食のおかずで大きいものを,よく噛んで呑み込めないためか。
・牛乳を一気に飲むとよくないのか。

2 取り組む

・うるさいのが嫌だから,隣のクラスに行き,先生と2人で静かに食べてみる。
・少し,給食を小さく切るようにする。
・牛乳は少しずつ飲む。

3 経過

・少しずつ,声をかけながらゆっくり食べるとも出さない日もあった。
・時々戻してしまう時も続き,なくなることはなかった。

4 結果

・戻すことはなくなった。
・牛乳を飲まないと,戻さないことが分かった。

<牛乳について>

・牛乳に含まれる乳糖を分解できない「乳糖不耐症」に該当する人は,白人よ
 りも東洋人に多いといわれている。乳糖不耐症の方は牛乳中の糖質(=乳糖)
 を消化する酵素が少ないため,牛乳を飲むと下痢をしやすい。

・牛乳(飲用)は,固形分が12~13%あり,リンゴや梨より,実は水分が
 少ない食べ物で,脂肪分としてもコップ1杯には(200ml)7~8g分の脂
 肪分(バター)が含まれているので,おかゆなどに比べれば,消化が良いと
 はいえない。
・本当におなかが弱っているときには,おすすめできない部類ではある。

5 考察

・牛乳がすべてとは言い切れないが,原因の一端として考えられる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする