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ラグビーワールドカップ2019推進教育セミナーに参加して

2019年02月11日 | 出来事
 ラグビーの他のスポーツと違う,ノーサイドの心について聞いた。

 ボールを投げ入れるときに,味方と敵の中間の位置に投げ入れる。

 スクラムの中にボールを入れるときに見方に有利に入れるのではなく,

 敵,味方のやはり中間地点に投げ入れる。

 サッカーなど,通常は,味方にボールをパスして投げ入れる。

 しかし,ラグビーはフィフティフィフティの精神がそこにある。

 見かけのイメージが,力づく,荒い,といった印象があるが,

 その精神が,自分の律して紳士であることに,感動を覚えた。

 
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ダウン症のこどもたち

2019年02月11日 | 教育
【ダウン症】

 ダウン症(ダウン症候群)は通常23組46本の染色体のうち,21番目の染色体が1本
増え,全部で47本になったことが原因で起こる。発見者であるダウン(John Langdon
H.Down)にちなんで名付けられた。21番目の染色体が3本ある一般的なものが最も多く
21トリソミーと呼び,これがダウン症全体の95%を占めている。このほか,3本
目の染色体が別の染色体にくっついている転座型,21番目の染色体が3本のものと
2本のものが混じっているモザイク型というタイプもある。

1 身体的な特徴

・身体の特徴は,丸い顔,丸い目,低い鼻,丸いぽっちゃりした手,短い指,少し斜
 めに吊り上った目などに共通点がある。
・全般的に筋肉が少なく,筋緊張低下のため,運動発達がゆっくりと進む。
・先天性の心疾患,消化器合併症その他内臓疾患,頸椎の弱さ,難聴などを併せ持つ
 ことが多い。
・口腔(口の中)の容積が狭いため,咀嚼がうまく行われずにのみ込みがちに食べや
 すい。また,聞き取りにくい話し方になる場合がある。

2 性格的な特徴

・明るくひょうきんで人懐こい。
・音楽やダンスが好き。
・頑固なところがある。
・気持ちの切り替えが難しいときがある。
・嫌なことを我慢して,固まってしまう場合がある。

3 かかりやすい病気,疾患

・心臓疾患を合併が起こりやすい。発症率は,健常児では1%であるが,ダウン症では
 50%と高い。
・風邪などから呼吸器疾患になりやすい。早めに医師の診断を受けることが必要である。
・首の構造が弱く,頸椎異常が起きやすい。
・消化器系の疾患が発症しやすい。
・眼科疾患が起きやすい。

4 学校で見られる症状・配慮すること

・体育でマット運動(特に前転)は保護者や医師の確認の上で行う。頸椎を損傷しやす
 いので,その他,首や頭部周辺に負荷がかかる運動は十分配慮する。
・体温の調節もスムーズではない場合があるので,暑い日の水分補給や寒い日の衣服の
 調節には気を配る。暑さや寒さは衣服等を調節し徐々に慣れさせていく。
・ゆっくりと丁寧に物事を理解していくところがあり,気持ちの切り替えが難しく,納
 得いかないとその場に座り込んで動かなくなる時がある。

5 食事の指導の必要性

・生まれたときから口腔(口の中)の容積が狭いため,咀嚼がうまく行われずに成長し
 てきた子が多く見られる。よく噛まず,のみ込み食べをしている状態である。そのた
 め,ダウン症の子は,のどに食べ物を詰まらせ窒息してしまう危険がある。
・給食の時間には,咀嚼(よく噛むこと)に十分配慮する。大きく堅いものは調理ばさ
 みで一口大に切る配慮が咀嚼の状態に応じて必要となる。
・一気にのみ込むように食べてしまう傾向がある場合には,小分けにしておいて,よく
 噛んでのみ込んでから次のものを食べるという調節が必要である。
・成人では,口の周りの筋肉も硬くなってくるので,ますます,噛むことが少なくなる
 可能性が高い。小さいうちに噛む習慣を定着させたい。

6 早期療育の必要性

・生活上の困難を軽減させ,障害があっても不自由なく生活できるようにするための教
 育的援助を療育と呼ぶ。現在は0歳から可能となっている。地域の療育教室,民間機
 関など様々な場で行われているが,地域の格差が大きい。入学してきたときには,ど
 の程度療育を受けてきたか確認し,継続している支援があれば,学校でも協力するな
 ど連携が必要である。


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