【流行り歌】
1960年の「安保闘争」に敗北した後、学生活動家の間では「挫折」、「消耗」という言葉が流行った。金もないのによく飲みに行った。あの頃はまだカラオケがなかったが、ギターの流しがいた。リクエストされる歌のトップが「花も荒らしも踏み越えて、行くが男の生きる道…」で始まる「旅の夜風」(映画「愛染かつら」主題歌)で、「雨に咲く花」、「カスバの女」も先輩たちがよくリクエストしていた。
「雨に咲く花」は井上ひろし、「カスバの女」は緑川アコが歌っていたと記憶する。
「及ばぬこととあきらめました、だけど恋しいあの人よ」という「雨に咲く花」の歌詞は、「安保改訂」を阻止できなかった挫折感と口惜しさを、上手く言い表してくれていた。「唱ってあげましょ、わたしでよけりゃ…」で始まる、アンニュイとデカダンスの雰囲気が立ち込めた「カスバの女」の歌詞とメロディは、当時の行き場のない空虚感にピッタシだった。
ずうっと後になって、この二つの歌は歌詞・メロディともに、リバイバルであることを知った。
「雨に咲く花」は関種子が昭和10(1935)年に歌っているし、「カスバの女」は昭和30(1955)年にエト邦枝が歌ってシングル盤として出たが、ヒットせず忘れられたものだ。
いま聞くと井上ひろし歌唱の「雨に咲く花」の方が、関種子のCDよりもよくできていると思う。
http://www.uta-net.com/movie/19294/
しかし、エト邦枝が「懐メロ」で「カスバの女」を歌うのを見て、CD版の原歌との落差にがっかりした。芸能界を引退して20余年ぶりにカムバックしたのが嬉しいのか、太った中年女が、ニコニコして歌っている。
http://www.youtube.com/watch?v=PMzr49s7xTQ
曲(久我山明=朝鮮名:孫牧人)が先にでき、大高ひさをが曲に合わせて作詞したそうだ。「カスバ(Casbah:仏綴り)」はアラビア語で城塞都市を意味するそうだが、詞の舞台はアルジェリアの都市アルジェだ。大高の学歴は不明だが、パリの有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ(Moulin rouge)」を「赤い風車」と正しく訳しているから、ジャン・ギャバン主演の仏映画「ペペ・ル・モコ(望郷)」(1937)を見ているだろう。しかし三番の詞藻は、女優のマリー・ベルがパリの恋人とそれに似たカスバの女の二役を演じる、仏映画「外人部隊」(1934)に得ていると思われる。
そういえばダーク・ダックスの「鈴掛の道」、森進一の「人生の並木道」も元歌は戦前の曲だった。
中国の歴史を読むと、「わらべ唄」の流行がしばしば「天命が改まる」つまり王朝が交代する予兆を含んでいることが多い。西洋でも例えば聖アウグスティヌスがキリスト教に改宗するきっかけは、窓から聞こえるわらべ唄が「とって読め、とって読め」とくり返すので、思わず机上の「聖書」を手にとって開いたら、そこに自分の迷いを言い当てた言葉が書かれているのを見つけたからだ、と自著『告白』(岩波文庫)にある。
1960年代は戦災からの復興が終り、日本経済が急成長を始めた時代だ。その頃なぜ戦前の歌謡曲がリバイバルしたのかわからない。「解釈改憲」により「戦前」へと一歩近づいた現在、また同じような現象が見られるだろうか?
1960年の「安保闘争」に敗北した後、学生活動家の間では「挫折」、「消耗」という言葉が流行った。金もないのによく飲みに行った。あの頃はまだカラオケがなかったが、ギターの流しがいた。リクエストされる歌のトップが「花も荒らしも踏み越えて、行くが男の生きる道…」で始まる「旅の夜風」(映画「愛染かつら」主題歌)で、「雨に咲く花」、「カスバの女」も先輩たちがよくリクエストしていた。
「雨に咲く花」は井上ひろし、「カスバの女」は緑川アコが歌っていたと記憶する。
「及ばぬこととあきらめました、だけど恋しいあの人よ」という「雨に咲く花」の歌詞は、「安保改訂」を阻止できなかった挫折感と口惜しさを、上手く言い表してくれていた。「唱ってあげましょ、わたしでよけりゃ…」で始まる、アンニュイとデカダンスの雰囲気が立ち込めた「カスバの女」の歌詞とメロディは、当時の行き場のない空虚感にピッタシだった。
ずうっと後になって、この二つの歌は歌詞・メロディともに、リバイバルであることを知った。
「雨に咲く花」は関種子が昭和10(1935)年に歌っているし、「カスバの女」は昭和30(1955)年にエト邦枝が歌ってシングル盤として出たが、ヒットせず忘れられたものだ。
いま聞くと井上ひろし歌唱の「雨に咲く花」の方が、関種子のCDよりもよくできていると思う。
http://www.uta-net.com/movie/19294/
しかし、エト邦枝が「懐メロ」で「カスバの女」を歌うのを見て、CD版の原歌との落差にがっかりした。芸能界を引退して20余年ぶりにカムバックしたのが嬉しいのか、太った中年女が、ニコニコして歌っている。
http://www.youtube.com/watch?v=PMzr49s7xTQ
曲(久我山明=朝鮮名:孫牧人)が先にでき、大高ひさをが曲に合わせて作詞したそうだ。「カスバ(Casbah:仏綴り)」はアラビア語で城塞都市を意味するそうだが、詞の舞台はアルジェリアの都市アルジェだ。大高の学歴は不明だが、パリの有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ(Moulin rouge)」を「赤い風車」と正しく訳しているから、ジャン・ギャバン主演の仏映画「ペペ・ル・モコ(望郷)」(1937)を見ているだろう。しかし三番の詞藻は、女優のマリー・ベルがパリの恋人とそれに似たカスバの女の二役を演じる、仏映画「外人部隊」(1934)に得ていると思われる。
そういえばダーク・ダックスの「鈴掛の道」、森進一の「人生の並木道」も元歌は戦前の曲だった。
中国の歴史を読むと、「わらべ唄」の流行がしばしば「天命が改まる」つまり王朝が交代する予兆を含んでいることが多い。西洋でも例えば聖アウグスティヌスがキリスト教に改宗するきっかけは、窓から聞こえるわらべ唄が「とって読め、とって読め」とくり返すので、思わず机上の「聖書」を手にとって開いたら、そこに自分の迷いを言い当てた言葉が書かれているのを見つけたからだ、と自著『告白』(岩波文庫)にある。
1960年代は戦災からの復興が終り、日本経済が急成長を始めた時代だ。その頃なぜ戦前の歌謡曲がリバイバルしたのかわからない。「解釈改憲」により「戦前」へと一歩近づいた現在、また同じような現象が見られるだろうか?
解釈憲法で戦前に戻るのではなく、新たな日本に生まれ変わるのです。
国防は準備万端に整えてこそ平和を維持できると信じています。
無抵抗主義が通じる世の中ではなく、ただ殴られるのみで奴隷のようになった国家を想像したくはありません。
安倍政権が理研の頭脳を利用して薬物兵器などを開発するとでも?
まるで中韓が期待するような事を考えてますね。
中国のアジア制覇、および沖縄侵略計画は着々と進んでおり、それを阻止するために安倍政権は国防強化を前提に「特定秘密保護法」「集団自衛権」などを無知な反対国民を憂いながらも成立させてきたのです。
日本国が新兵器を開発する事を恐れるか、それをネタに軍国主義だとして世界に向けて罵倒するのは中韓の考えです。
それは戦前に戻る、という思考も同じ類であって、かつての日本が侵略国家であるとGHQに信じ込まされてきた後遺症なのです。
日本を守るための法を国民が反対すればするほど中国共産党もしくはそれに追従するかんこくが喜ぶだけじゃないですか。
あなたの友人って日本人ですか本当に?
残念ながら人間は過ちをおかします。恐ろしい程の『欲』 がある限り。
今ガザで一般の人達が殺戮されています。安部さんはイスラエルに武器を売ろうとしています