ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【松本健一】

2012-11-30 12:34:16 | Weblog
【松本健一】宇和島のK先生から、少し激したメールが来た。
<新聞広告の惹句につられて松本健一の『遠望するまなざし』なる一書を購入してしまいました。
「歴史を学ばない政治家、 外国では発言できない学者、 知識不足のマスコミ」とありましたのでつい、手が出たのです。
昔若い頃、国際学会で、日本ではえらそうに大物ぶっている連中が学会場の片隅で小さくなっているのを思い出したのであります。
松本健一本は春にも『昭和史を陰で動かした男』なる五百木瓢亭論を買っていて、同じ事を何度も書く水増し書籍には少々ウンザリしたのでしたが、『遠望』はもっと酷い内容ですが、一つだけ発見?がありました。
 松本はご存じ新左翼くずれで、はちゃめちゃ・話題人間の仙石由人とまじめ人間谷垣禎一とは東大の同級生。政権を取った民主党は、政治主導のお題目の下に、それまで実質的に内閣を動かしてきた次官会議を閉鎖しました。怒った官僚組織は意図的に情報を内閣府に上げないようにした。そんな時、尖閣諸島漁船衝突事件が起きました。同様の事件は自民政権時代何度もあったようでしたが、外交問題にしないために、極秘に逮捕した中国人を送還していたようです。この対中国外交テクニックを官僚は野田政権に進言しなかった。
それで、前原・野田は国内法に則った処分を主張したようです。前原は京大、野田は早稲田。東大マフィアとは強い結びつきは無いでしょう。
しかし、仙谷は新左翼、社会党の闘志だったとしても、緑会の一員として色々な水路から情報は入りますから、国賊呼ばわりをものともせず、中国船長の早期送還に踏み切った、というストーリーを松本はこの本に書いています。官僚の大親分の斎藤次郎を亀井静香が引っ張り出した時も、仙谷は断固擁護しましたよね。血は争えないようです。
マフィアのマフィアたる所以です。>

 松本健一は1946年生まれですね。東大全共闘かもしれませんが、猪瀬直樹もたしか信州大の全共闘です。だから、大学紛争から40年も過ぎれば、左翼とか右翼とか当時の立場は問題にならないと思います。(それをいうと、尊皇攘夷で幕府を倒して、維新開国した勤王の志士たちは何だったのだ…、ということになります。)

 松本健一の本は「日本の近代1:開国・維新」(中央公論社, 1998)というつまらない本しか、読んでいません。すぐに実力がわかったので、以後一切読んでいません。
 猪瀬直樹は「土地の神話」(小学館, 2002)における執筆態度を見ても、実証主義的な執筆の立場が明らかで好感がもてますが、石原慎太郎から後継者指名をされるようでは、どうにもなりません。

 外交問題にしないために不法入国した金正日の息子を強制送還した田中真紀子外相の例は、すでに小泉内閣のときにあるわけで、民主党の政治家がそれを知らなかったとすれば不勉強もはなはだしいと思います。
 「東大マフィア」も「京大シンジケート」も私には、興味ありません。そもそも「どこの大学のご卒業ですか?」という質問を、日本語でも英語でも、私は相手にしたことがありません。話していれば、相手のレベルは自然にわかることですから。
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