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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【空飛ぶ本?】難波先生より

2013-05-15 12:38:13 | 難波紘二先生
【空飛ぶ本?】紀田順一郎『文庫の整理学』(講談社学術文庫)を読んで、ほとほと感心した。
 刊行は1985年でやや古いが、小説本を除き、1)歴史と人間、2)現代、3)生活と文化、4)文庫図書館という4つの章立てで科学の古典をふくめ、あらゆる分野の文庫本が著者独自の視点から紹介してある。記述から見て原本を読み込んでいるのは明瞭だ。
 新書には『新書マップ』(日経BP, 2004)という7,000冊あまりを解説した事典みたいな本がある。文庫にもこれがあったらよいな、とは思っていたが、まさかひとりでやる人があるとは思わなかった。


 紀田の本はこれまでにも読んだことがあるが、『古書街を歩く』とか『神保町の怪人』のような古書関係の本が中心だ。この際、思い切って紀田の本をまとめて買うことにした。
 『図鑑日本語の近代史』(ジャストシステム)、『日本語大博物館』(同)、『日本語発掘図鑑』(同)、『ペンネームの由来事典』(東京堂)、『にっぽん奇行・奇才逸話事典』(東京堂)などと、この間、新聞書評を切り抜いていたものを合わせて11冊ほど、5/13(月)の夜10時過ぎにAMAZONに注文した。
 これらはいずれも図鑑、事典だから大判でアート紙、図版を多く含み、重くて定価が高いが、いずれも良品が中古で安く買える。この間、個人出品を買って失敗しているので、AMAZONに在庫している「プライム中古商品」を買うことにした。
 これだとまず失敗がない。
 注文を確定するとき、案内に「火曜日の午後お届けします」と出たが、ウソだろうと信じなかった。


 ところが、本当に翌日の午後4時過ぎ、クロネコヤマトが紙箱を二つ届けに来た。開けてみるとなかにちゃんと注文した11冊のうち10冊が入っていた。(残りは出たばかりの岩波文庫で、少し遅れると注文時に案内があった。)


 本が空を飛ぶわけがないから、ネットで注文を受けたら、すぐに大きな倉庫から注文された商品をそろえ、即座に梱包して発送するのだろう。夜通し東名高速と山陽自動車道をトラックが走って、途中どこかで積み替えて、昼過ぎにわが町のクロネコヤマトの配送センターに着く。民営化以前の速達より早い。
 こうしてみると、山の中に住むのもちっとも不便じゃありませんな。


 わが家にいま配達される物品のおよそ2/3がヤマト運輸あるいは佐川急便の宅配便で、残り1/3が郵便物だ。ダイレクトメールの類はもう宅配が扱っている。重さで見ると95%くらいが、宅配便で届く。
 郵便局は未だに小包の受領証にフルネームでサインを要求する。あれは受領者を信用しないのか、配達人を信用しないのか。町にある郵便局はかなり職員を減らしたが、体質は変わっていないから、苦労するだろうと思う。


 日本の流通には二つ問題があって、一つは仲介の問屋・卸の問題、もうひとつは消費者の手に届くまでやたらと時間がかかるという物理的流通の問題だった。前者はスーパーとコンビニの登場で非常に単純化した。AMAZONの例をみると、後者も原理的には解決したと思う。後は労務管理をきちんとして、夜間労働者の安全と健康につとめてほしいと思う。
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