ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【インフレ】難波先生より

2013-02-18 12:18:16 | 難波紘二先生
【インフレ】投機関係の記事が「アベノミクス」によるインフレ到来を待望している。
 http://diamond.jp/articles/-/31485

 株、ものを買えだと。年金生活の老人が、うまい投資話に騙されて、すってんてんにならないように希望する。
 戦後の悪性インフレの際には、まだものが不足していたから、都市住民は「タケノコ生活」といって衣類などを農村に持って行って農家で食料と交換してもらうことが可能だった。

 しかし今は農家も豊かで、ものは有り余っている。私などは町の「エコハウス」(ごみ捨て場)で、ずいぶん本を拾ってきた。良い本がいっぱいあった。年寄りが死んだ後、相続した若者が蔵書を捨てるのだ。だからその手はもう通用しない。

 インフレになると、困るのは年金生活者だ。「物価スライド制」にはなっているが、給付額が上がるまでにタイム・ラグがある。「生活防衛」を第一に収入と支出の関係を見なおし、支出の優先順位や減額を考えるのが、まっとうなやり方だろう。

 特に医療費を削減するのが重要になるだろう。通院も入院も控えることだ。カゼなどで医者にかかることはない。
 私は小学生時代の娘や息子のカゼは、赤ワインをお湯で薄めて砂糖を溶かして甘くしたものを飲ませて治していた。酔っぱらって汗をかいて寝ると、翌朝には治っていた。20世紀の初めにはこれがカゼの治療法として西洋では使われていたのだ。
 おばあさんの「チキンスープ」とか、日本では「玉子酒」とか、風邪薬にもいろいろある。

 私の場合は、まず有料テレビを解約する。電話回線も1本に減らす。今のモデムだと1本で有線電話もインターネットもできる。通話の多くはケータイだ。電気はソーラーに移行し、電気料金の値上げに対抗する。
 本も買うのをやめる。未読の本だけで1万冊はある。これを読めば買う必要がない。映画や音楽はたまっている数百本のVIDEO、DVD、レーザーディスク、CDを見直す。

 書庫兼仕事場の窓には網戸を入れて、夏は通風できるようにする。北と西の窓を開ければ確実に冷風が通るから、冷房代は節約できる。冬は加湿器を入れて、湿度を50%以上に保つようにすれば体感温度は上昇する。

 食料はありがたいことに糖尿病になったので、米を食う必要がない。豆腐までは自作する気がないが、鶏小屋をつくってニワトリを飼う。卵と肉はこれで供給できる。鶏糞は畑の肥やしになる。鶏の解体なら人体解剖よりも簡単だ。
 付近の川や池には、ハヤ、フナ、ブラックバスが沢山いるから、これも釣ってくる。餌はうどんかミミズで十分だ。ブラックバスは「香草蒸し」にすると美味いし、桜材を使って薫製にしても美味い。

 インフレは「地域通貨」にとって、普及のよい機会ではないかとも思う。地方自治体が本気で地域振興や「道州制」を考えているのなら、円取引とは別の「地域通貨」を導入すればよい。地域内のサービスやものの交換に際して、これを使うのである。これは確実に地域内の人的交流や経済を活性化する。何しろ、地域通貨は域外ではただの紙切れ。地域通貨で支払いを受けた人は、地域内で使うしかないのである。
 むかし子供が誕生日に「肩叩き千回券」というのをプレゼントしてくれたことあるが、あれも地域内通貨の一種である。
 というわけで私の場合、悪性インフレになってもすでに対策は考えてある。


 民間のサラリーマンで節税のために「副業」を行い、副業の赤字で本業の課税収入を減らして、「節税」するケースが問題になっている。公務員だと副業に制限があるが、民間だとやりやすいのは事実だが、なぜ「青色申告」にしないのだろうか?
 これだと「必要経費」が認められるから、合法的節税が可能だ。何しろ所得税は翌年度に県民税、市民税に反映されるから、元になる所得税を減額することはきわめて重要だ。だからといって、違法すれすれの「赤字目的の副業」が許されるものではない。
 まあ、セミナー屋に高い受講料を払うか、税務署から追徴課税を課されるのがオチだろう。

 それにしても今朝2/15の「中国」(共同)記事のグラフはおかしい。(添付3)

 円相場を円の数値を「昇順」軸にとれば、円安と灯油およびガソリンの値段が正の相関を示していること、輸入石油製品の価格は安倍内閣の登場以前から始まっており、輸入価格はスポットでないのだから半年以上前に契約されていたことを考えれば、輸入物価上昇の基盤は野田内閣の時代にすでにできていたことが、一目瞭然になるのに、「手前味噌」の本文に合わせるために、グラフが操作されて、わざわざ「降順」軸になっている。

 これを直せない地方紙もおかしい。これからはメディアを信じていたら、痛い目にあわされる時代が来る。
 それを是正するものは、市民によるネットワークだ。
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