ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【人間ドック】難波先生より

2013-01-24 12:13:58 | 難波紘二先生
【人間ドック】GOOGLEニュースに「BPプレス」の「人間ドック無用論」が載っていて驚いた。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36957


 それは近藤誠の主張で、後に東北大の久道茂教授の研究班が確認したことだ。厚労省も「集団検診無効論」を認めたが、一部の自治体はまだ信奉している。しかし医学界では「無効論」は異端とされている。


 中味を見ると、著者は「職場検診も受けなくなった」と書いている。
 私も大学採用時に保健室で検診を受けただけで、退職するまで一度も受けたことがない。
 時々、市役所から電話がかかってくる。


 この分では「ドック無用論」も「糖質制限食」と同様に、市民の側から広がって行くのかもしれない。




 私の従姉は「脳ドック」で脳動脈瘤を発見され、手術を勧められたが、意見を聞かれて「破裂する可能性より、手術で死亡する確率の方が高い」と反対した。一時はノイローゼみたいになっていたが、10年も過ぎると、「脳動脈瘤がまだあること」すら話題にしなくなった。
 別の従弟はPSA値の上昇で「前立腺がん」を指摘され、外科医に切除を勧められた。病理標本を確認したら、間違いはなかった。しかし切除の後遺症が問題なので、本人に放射線治療を奨めた。もう84歳になるがピンピンしている。


 後に大腸ポリープを指摘され、内視鏡手術で腸に孔があき、汎発性腹膜炎になり危うく助かった。この時は、本人は「手術」だと思っていないから、事前の相談はなかった。
 別の友人の医者は、前立腺がんを切除して尿漏れが起こり、難儀している。


 家内が「黄斑円孔」という眼の病気になった。発見の動機は、「見えにくくなった」という自覚症状だ。
 これも眼科医は手術を勧める。


 眼球の中には「硝子体」というゼリー状の透明な物質が詰まっている。
 眼のいちばんよく見える「網膜黄斑」という部分は、網膜が薄く剥げやすい。老化により硝子体と黄斑部網膜が癒着し、これに「硝子体収縮」が加わると、癒着部が「コルクの栓」のようにスポンと丸く抜け、孔ができる。これが「黄斑円孔」。周囲の網膜が眼の内側にめくれる。
 硝子体収縮は全体に起こるのだが、黄斑中心部がもっとも弱い部分なのだ。結果として硝子体は前に向かって収縮する。
 網膜に孔が開いても、凝視ができなくなるだけで、失明はしない。


 治療は眼に管を挿入して硝子体を少し吸い出し、その後にガスを注入して、患者を下向きに寝かせ、上向きのガス圧で剥げた網膜をもとに接着するというもの。10日間くらいはうつぶせに寝なければいけない。


 私は当初手術を主張したが、本人が「視力は少しずつよくなっている。右眼視力は落ちても、左眼がちゃんとしていれば免許証はもらえる」という。この手術が広島県で一番多い病院を調べ、セカンドオピニオンを求めろというが、これにも乗り気でない。
 場所が場所だけに心配だが、100%治る手術でもないので、結局は「様子見」になるかも知れない。


 皆さんの周囲に、同病にかかり、手術をされた方がおられましたら、情報をお寄せくださいませんか?
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