ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【Dr. NATROM】難波先生より

2014-06-10 19:30:12 | 修復腎移植
【Dr. NATROM】
 私はこれをはじめ「Natron」と勘違いしていた。ナトロンはギリシア語で鉱物としての「天然苛性ソーダ」をいう。後にこれから金属ナトリウム(独=Natrium, 英仏=Sodium)が抽出された。
NATROM氏の名前はこれに派生するものか、それとも母国語にn音とm音の区別がないための誤用か、私にはわからない。
 NATROM氏が本を出したようだ。
『「ニセ医学」に騙されないために [単行本(ソフトカバー)]』というタイトルだ。
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4895958647/igakukei-22
 帯の推薦文は「宋美玄(ソン・ミョンヒョン)」医師が書いている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8B%E7%BE%8E%E7%8E%84
<推薦文は、医師・宋美玄先生
「本書の著者は、インターネット上で医師や専門家の信頼を一身に集めるあのNATROM先生! 確かな文献による明確な根拠と緻密な論理で、「ワクチンは有害」、「がんは治療するな」、「酵素で健康になる」などという根拠なしの『ニセ医学』をメッタ斬りにし、正しい情報を教えてくれます。自分や大切な人の健康を守るためにも、いざ病気になったときに危険な治療法や健康法に騙されないためにも、必読の一冊です。」>とある。
 彼女は1976年生まれの在日3世だから、著者はそれよりは若い人か。ソン女史は「所属芸能事務所」がある人だというから、医者には珍しい。
 <出版社からのコメント:NATROM(なとろむ)
内科医。医学部を卒業後、大学病院勤務、大学院などを経て、現在は市中病院に勤務。
診療のかたわら、インターネット上で「科学」と「ニセ科学」についての情報を発信している。
●ブログ:NATROMの日記 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/
●ウェブサイト:進化論と創造論 ~科学と疑似科学の違い~
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/index.html > とある。
 きっと面白くてためになる本であろう。「NATROM」では他に本が見つからないから処女出版か。

 こういう仮名を使った科学書に、
白楽ロックビル『科学研究者の事件と倫理』(講談社, 2011/9)がある。この本の著者説明には、「1947年 横浜市生まれ、
 1974年 名古屋大大学院理学研究科分子生物学修了(理学博士)、
 現在:お茶の水大・大学院人間文化創生科学研究科教授」 とある。
 「ロックビル」というのはNIHに留学した日本人による「日本人町」があるところだから、仮名の由来はわかる。この人には『新細胞接着分子の世界』(羊土社)という本もあり、そこの著者名は「林正男」となっている。今回のSTAP騒動でも、当然この著者は注目を浴びたはずに違いないが、せっかくの好著も、妙な仮名のために着目されなかった。日本にORIを紹介した愛知淑徳大学の山崎茂明教授は注目されたのに。

 推薦文の筆者をみて、NATROM氏が私にからむ理由がわかった。朝鮮史の研究にもとづく発言が気に入らないのであろう。絡まれても私は別に気にしていない。それもよりも仮名でも本が売れることを祈る。
 ついでに、以下の書き込みにお答えしておく。
<事実から虚心に学んで欲しい (NATROM)
2014-06-06 18:07:18
 難波先生は「医師であれば偏見を捨て事実から虚心に学んで欲しい」と書いています。私もそう思います。万波医師がHBs抗原陽性ドナーから移植をおこなったのは、難波先生のファイルにHBs(+)とあったように、事実です。「B型肝炎のドナーから腎臓を移植したなど、嘘の情報もある」という主張について、撤回なり修正なりをお願いいたします。>
 撤回するつもりはありません。すでに述べたように2/18/2007「朝日」が2/17大阪市で開かれた移植学会等5学会の記者会見に基づいて報じたところによれば、ドナー患者の血清は「HBs抗原+, HBe抗原-」で、当時の市川幹郎市立宇和島病院長も「他人への感染率は少ないという検査結果だった」と(万波批判の急先鋒だったにも関わらず)コメントしています。
 血中のHBe抗原(ウイルスDNA)が陽性でないかぎり、血液から他者に感染することはありえません。そのことはウイルス学の教科書にも書いてあります。この患者は、WIKIの5.2. 血液検査にある、「既感染・治癒」と「HBe抗体陽性・無症候性キャリアー」の中間にあります。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E
 万波医師はこの記事でのコメントで、「内科医から手術前のウイルス検査で陰性だと聞いていた。陽性の患者の腎臓を移植に使うことはありえない」と述べています。
 私の調査でもこれと矛盾するデータは得られていません。

 この日の「朝日」は「広島県の病理医が独自調査して公表した結果の中に、市立宇和島病院が把握していない同病院の症例が含まれていた。病院側にカルテが残っておらず、たまたま捨てられずに残っていた10年以上前の手術や検査の記録などを突き合わせて、14件としていた病気腎移植を25件に訂正。追加調査が必要となり、関係学会の最終結論が3月にずれ込む要因となった」と書いている。2006/12の段階で病院は「病腎移植」の総件数を14件としていたが、「三好メモ」と病理受付台帳の照合により、もっとあることがわかったので、松山での2007//1/20講演で「市立宇和島病院には少なくとも19件ある」と指摘した。
 当時、移植学会べったりだった「朝日」は、私の発表が「学会の予定を狂わせた」と非難調で報じている。これが朝日の「権威主義」だ。「大本営発表」以来の伝統を受け継いでいる。
 <「科学」と「ニセ科学」についての情報を発信している>医師なら、「B型肝炎に罹ったことがある(HVs抗体+, HBe抗原-)」患者と「いまB型肝炎に罹っている(HBs抗原+、HBe抗原+)」患者との違いはわかるはず。「B型肝炎のドナー」とは、いまB型肝炎が活動していて、感染力のある患者を意味する。「ウイルス肝炎に罹ったことがある人」と「ウイルス肝炎に罹っている人」は違う。私は子どもの頃A型肝炎に罹ったから、血中には抗HA抗体が陽性だが、それを「A型肝炎の患者」とはいわない。万波医師がB型肝炎の患者をドナーにするはずがないし、相談した内科の担当医が止めたはずだし、それを知れば内科出身の市川院長が激怒したはずだ。

 簡単に移植学会あるいは新聞に洗脳されてしまうようでは、それこそ「エセ科学」です。エセ科学の信者が著者では、本の売れ行きに影響しそうです。本当に日本の医学部を卒業し、国家試験に合格した方ですか? 本当にウイルス学を勉強されたのですか? せめて卒業した大学だけでも名乗るべきでしょう。本名がわかれば日本国の医師免許所持者かどうか、ネットですぐ厚労省のデータベースを調べられます。まさかそれを恐れているのではないでしょうね。
 NATROM氏は自分のブログがストーカーに付きまとわれ、迷惑した結果、書き込みを「承認制」にしたようですが、同じことを他のブログにやってはいけません。
 http://ameblo.jp/cs-es-by-run/entry-11753095317.html
コメント (40)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【バードの旅】難波先生より | トップ | 【狭心症】難波先生より »
最新の画像もっと見る

40 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (run)
2016-01-23 13:37:09
ストーカーとは人聞き悪いですな(^_^;)
NATROMはすぐ逃げる、しかも卑怯な罠も仕掛ける。
「この問いに答えろ」と書いた直後にブロックされた。
私に答えられない様にしたのだ、普通に黙っていればNATROMは勝利宣言したであろう。
だが私は逃がさない、諦めて去って行った人達の無念も晴らすつもりだ。
もちろんNATROMにしかこんな真似はしませんよ(^_^;)
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-18 14:58:32
あ、それから夜勤大変なんでしょ、ネットばかりしてないで、休んだ方がいいわよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 11:57:49
しかし、彼女がいないのは分かったけど、仕事もないのかしら?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 11:56:19
難波先生は御自分のすべてをお出しになっておられる。どこかの卑怯者と違って自分のことは隠して人を批判するものとは違う。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 11:52:58
何にも知らないのね?やっぱりネット情報じゃ駄目ね。無知が分かるわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 10:57:09
医師法の規定って初めて知ったけど、これって、医師じゃない人がネットとかで「この病気でしょ」って当てずっぽうで書いても罪にならないのに、医師が専門知識でもって「この病気ですね」と書いたらだめなんですね。勉強になるなぁ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 10:47:42
ほんとおかしい人達。火消しのつもりが、火に油を注いじゃって、結局自分で火消しに回らなきゃなんない。もうやめなさいよ。くだらない理研擁護のスパイ活動。もっと時間を違うことに使ったら。若いときは二度無いのよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 09:36:14
医師法第18条: 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用い
てはならない。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-16 01:36:52
胃カメラ飲んで詳しく検査した方が良いとか、随分危ないこと平気で書いてるわ。(医師)ならこんなこと、恐ろしくて書けないわ。NATROM さん?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 20:10:59
何かおかしなことかいてたわ。勤務医が脱税のために当直手当て直接もらってるって。なんにも知らないのね。アルバイト代だって源泉徴収されてもらうのよ。税務署筒抜けよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 19:27:38
医師でないのに診断、治療したら勿論駄目。たとえ医師でも実際に診察をしないで、あなたの病気はこれですよと、ネット上でいうことも駄目。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 18:43:53
だめよ、ハッキングなんてしちゃ!
そう言えばNATROM ここんとこTwitterお休みね。どうしたのかしら?
今までの自分の書き込み必死で調べてるのかしら。法に触れていないかどうか。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 18:24:48
それより(医師法違反)大丈夫?あっそうか、医師じゃないから大丈夫よね。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 18:22:13
ジョークもわからないレベルの低さ。あきれるわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 18:20:12
なとろむのそばにこばんざめあり
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-15 11:30:48
「ハクガク」という言葉は、普通、博学と書くものだと思いますが・・・。そのとおり、博学です。

三矢の誓いは江戸時代の創作である可能性が高い、と「ウィキペディア」に書いておきました。本当は仲が悪かったので、親父が「仲良くしないと母さんが悲しんじゃうぞ」、って手紙で諭したんだって。

そもそも、タカモトくん、モトハルくん、タカカゲくんなら頼もしいけど、下らない書込みを3回繰り返されても不愉快なだけだよね。不適切な比喩ほどぶざまなものはない。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-12 17:57:21
本当に薄学ね。毛利元就知らないの?三本の矢よ。
でも、安倍のリスク、じゃなくて安倍のミクスではないわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-12 09:19:18
これって要するに、贈収賄ってことかな?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-12 09:13:55
ノバルティス開き直り発言!寄付講座は営業活動。
大阪大学大学院医学系研究科
寄付講座、先端移植基盤医療学
5年間(平成17年1月1日より)
総額2億5000万円
担当教員:大阪大学大学院医学系
     研究科
     器官制御外科学 (泌尿
     器科)助教授
     高原史郎先生
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-12 04:45:57
3回も書くほどくどくはありませんわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 14:24:38
NATROMさん名乗らないから、片瀬久美子さんのハンドルネームって、同一人物に思われてお気の毒って同情したけど、やっぱり同一人物だったわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 14:14:35
本当わかりやすい、くどい人。武田先生に鍵かけてもらおうかしら。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 14:14:31
本当わかりやすい、くどい人。武田先生に鍵かけてもらおうかしら。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 14:14:26
本当わかりやすい、くどい人。武田先生に鍵かけてもらおうかしら。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 13:31:11

上の方、人の名前は正しく表記しましょうね。難波先生に失礼です。

難波先生は匿名やペンネームの投書は気にしない、と言明されているので別にいいのではないですか?

本名でなくとも、正しい事を主張している書込みは心ある人の目に留まります。私は、NATROMさんの書込みは一理あると思っています。ネット上のやり取りは、記録が残る点、第三者が見て主張の合理性を判断できる点、他者のフィードバックを受けられる点で、優れたところもあると思います。

難波先生がもし真摯に対応されるとしたら好感が持てますし、ペンネームだからとりあわないというのも一つの応じ方でしょう。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 12:20:39
NATROMさんは医師生命を掛けて書いておられるようですから、灘波先生と一度会われて直接話されたら如何ですか?ネット上で論争していてもむだだと思います。灘波先生はお名前もお顔もお出しになって居られますから、何処かで会われて、お話なさったら如何ですか?先輩医師のお話を聞くのも宜しいと思いますが?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 11:40:24
私は医者ではありませんが、勤務医というのは忙しくて大変という報道をよく耳にします。NATROMさんもそうですか?何科のお医者様ですか?
返信する
レシピエントのうちの1人は術後にHBs抗原が陽性化 (NATROM)
2014-06-11 09:00:59
Unknown さんへ

>ここを丹念に読むと、巧妙にHBs抗原とHBs抗体をすりかえて議論しているのが分かる。

ご指摘の通りだと思いますが、巧妙にすりかえているというよりは、難波先生が複雑なB型肝炎の抗原/抗体の議論に慣れていらっしゃらないだけだろうと思います。


>レシピエントにB型肝炎が感染した形跡はなく、

移植を受けた2人のレシピエントのうちの1人が、術後にHBs抗原が陽性化しています(死因との因果関係は不明)。Unknown さんにはことの意味がわかると思います。「今後はよりいっそう厳しくチェックすべきだ」という再発防止に向けた反省があれば問題はなかったという意見には賛成します。
返信する
ドナーはおそらくHBe抗体陽性・無症候性キャリアです (NATROM)
2014-06-11 08:52:46
私が難波先生に「からむ」としたら、朝鮮史の研究などではなく(そもそも難波先生の朝鮮史の研究など存じません)、B型肝炎に関連して患者さんを守るためです。B型肝炎についての知識のなかった昔、輸血や予防接種の回し打ちで医原性のB型肝炎感染が多発しました。知識が得られた後も、勉強不足の医師のせいでときに医原性の感染が起きています。これを少しでも減らしたいというのが、私の動機です。

難波先生の「血中のHBe抗原(ウイルスDNA)が陽性でないかぎり、血液から他者に感染することはありえません」という主張は誤りです。すでにコメント欄で指摘がありますが、ドナー患者はHBs抗原(+)でありますので、よしんばドナーに肝炎が起きていなくても、「HBe抗体陽性・無症候性キャリア」の状態です。感染力はあります。

キャリアと肝炎を厳密に区別するというお立場なのかもしれませんが、だとすると、 http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=3470940&id=32546854に 「B型肝炎のドナーから腎臓を移植したなど、嘘の情報もある」という難波先生の主張の整合性がとれません。mixiでは、私は正確に、「HBs抗原陽性ドナーからの移植の症例」と書きました。

難波先生自身がお書きになっているように、「HBs抗原陽性ドナーからの移植の症例」があったことは、嘘の情報ではなく、事実です。「偏見を捨て事実から虚心に学んで欲しい」と願います。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 05:44:01
酒井さんという方が狭心症と何度も書き込まれていましたが、私は医者では無いので、何にも言えませんでした。いまこの書き込みを見ると、お医者さんなんでしょうか?だったら、灘波先生に色々書く前に、酒井さんにアドバイスしてあげれば良かったのに。
難波先生が始めてですよ、細かく親切丁寧に書かれており、敬服しました。NATROMとかいう人もこの書き込みを見ているようですけれど、何にも書き込みませんでしたね。あれだけ医者医者と言っておきながら。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 05:12:59
どうしてこういう低俗なレスが多いんだろう?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 05:02:18
彼女も居ないのねきっと。
返信する
犬の遠吠え (Unknown)
2014-06-11 04:54:12
そんなにおかしいと思うなら名乗ってみれば?
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 03:19:21
深い知識を以てして黒を白と強弁されたら、余計に弊害が大きいじゃないか。

まあちょっと前のアリストテレスの項目とか間違いだらけだったし、深い知識がありそうには思えんが。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:54:09
難波先生は深い知識をお持ちの上でのこと。あなたのような薄っぺらな知識と比べるのは100年、1000年、10000年、早いわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:50:19
万波先生はちゃんとチェックなさってるから大丈夫よ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:49:55
だってなんばしぇんしぇいもうぃきつかってるんだもん。ほんとだもん。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:48:04
(Wikipedia)好きね。
いつもながら笑えるわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:26:38
> <「科学」と「ニセ科学」についての情報を発信している>医師なら、「B型肝炎に罹ったことがある(HVs抗体+, HBe抗原-)」患者と「いまB型肝炎に罹っている(HBs抗原+、HBe抗原+)」患者との違いはわかるはず。「B型肝炎のドナー」とは、いまB型肝炎が活動していて、感染力のある患者を意味する。「ウイルス肝炎に罹ったことがある人」と「ウイルス肝炎に罹っている人」は違う。

ここを丹念に読むと、巧妙にHBs抗原とHBs抗体をすりかえて議論しているのが分かる。
こうした詭弁を弄せず、「過去に1例だけHBs陽性のドナーはいたが、レシピエントにB型肝炎が感染した形跡はなく、それが原因の死亡もない。陽性者がドナーに用いられた経緯の詳細は不明だが、内科医に相談しており問題はなかったと思う。今後はよりいっそう厳しくチェックすべきだ」と主張すれば何の問題もなかったのに。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-11 02:19:46
HBs抗原について、やはり難波先生の主張がおかしいように思う。HA抗体の話は喩えにならない。

HBs抗原、HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体それぞれの遷移についてよく勉強してほしい。
http://www.jacr.or.jp/topics/06Viral-hepatitis/04.html
http://www.kanen.ncgm.go.jp/forpatient_hbv.html

Wikipediaの記述。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hepatitis_B
The hepatitis B surface antigen (HBsAg) is most frequently used to screen for the presence of this infection. It is the first detectable viral antigen to appear during infection. However, early in an infection, this antigen may not be present and it may be undetectable later in the infection as it is being cleared by the host.

If the host is able to clear the infection, eventually the HBsAg will become undetectable and will be followed by IgG antibodies to the hepatitis B surface antigen and core antigen (anti-HBs and anti HBc IgG).

また、過去のメルマガでHBeがウイルス核酸であるという記述があるが、HBeはウイルスのpre-coreタンパク質の分解産物である。(時々ネット上にenvelopであるという記述があるが間違い)ちなみにHBsAgはsurface antigen、HBcAgはcore antigenである。
返信する

コメントを投稿

修復腎移植」カテゴリの最新記事