【狭心症】
「武田ブログ:STAP報道検証10」にこういう書き込みがある。
<狭心症 (酒井重治) 2014-06-08 20:00:06
感情的に議論できるのも平和な証拠じゃないか。
そんなことより狭心症の方はどうしてくれるんだ? 誰に苦情を電話すればいいんだ?>
医師法第20条〔無診察治療等の禁止〕
「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証明書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中に患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。」
遠隔画像診断法の進歩により、物理的に触診や聴診をしなくても、医療機関(診療所を含む)が遠隔診断できる範囲が拡大してきていますが、オープンアクセスのネットで、診断したり、薬局で処方せんなしで入手できる、薬剤の情報を与えたりすることは「医師法違反」です。
よって以下に述べることは、あくまで一般論であることを承知おき願いたい。
心臓壁の血流循環に関しては、「絶対的循環障害」と「相対的循環障害」に2分される。
心臓はもともと大動脈の壁が筋肉により肥大して、拍動を始めたもので、魚類では筒状をしており、「一心房一心室」である。これが進化の途中でループを形成し、一ひねりされたものが哺乳類の心臓で、「二心房二心室」となる。
心臓の内側は大量の血液が流れているが、心臓の作用はポンプ作用であり、厚い心筋壁を栄養する養分は、心臓内腔を流れる血液からは与えられない。そこで大動脈の起始部から「血管栄養血管」として左右2本の冠状動脈が起こり、それぞれ左心・左房、右心・右房を養っている。これが左冠状動脈と右冠状動脈である。
動脈硬化症や血液凝固能力の亢進により、心臓の冠状動脈に血栓が生じたり、あるいは肺静脈や左心房内に生じた血栓が剥がれて、冠状動脈に詰まることにより、冠状動脈の血流が完全に遮断されることがある。これが「絶対的循環障害」で、酸素需要度の高い心筋細胞は死滅(壊死)する。臨床的には心筋硬塞の症状と検査データが得られる。
多くの場合、心筋硬塞は冠状動脈硬化症を基盤として、早朝の運動や、激しい怒りあるいは悲しみなどの情動発作がトリガーとなって生じる。
他方、「相対的循環障害」では、心臓の酸素需要度に対して相対的に酸素(血液)供給量が不足すれば、誰にでも起こりえる。このサインは左前胸部痛、左肩の痛み、肩から手にかけて広がる痛みなどであり、胸が締め付けられるように感じられるので「狭心症」という名前がある。この痛みは内臓痛であり、皮膚の痛覚が感じるものとはまったく異なる。
狭心症は心臓の酸素需要度と血液の酸素供給量とのアンバランスで生じるものであるから.
1) 動脈硬化などで冠状動脈が非常に細くなった場合、
2) 激しい運動や強い情動により、心拍数が増え収縮時血圧(最高血圧)が上昇した場合、つまり心臓の仕事量が増大した場合、
に発生する。若い人で動脈硬化症がなくても、冠状動脈の収縮により狭心症が起こることがある。この場合は一過性であり、安静により回復し、血液検査でも数値の異常は低い。
酒井氏が医師に何をもって「狭心症」と診断されたのかは知らない。ネットに書き込んでは「感情的議論」をしているのが、もっとも悪い。感情的興奮は心臓と脳の血液需要度を急激に高め、心筋硬塞と狭心症、脳梗塞と脳「ラクナ梗塞」の原因となる。ラクナ梗塞は今の病名で、昔は「脳軟化症」といった。アルツハイマー病と並ぶ認知症の二大要因の一つである。
心筋硬塞―脳梗塞、狭心症―ラクナ梗塞という対応関係にあると考えたらよいだろう。
運動に起因する狭心症の場合は、安静により症状が消えるが、情動発作の場合は「怒りが怒りを生む」というような脳内の悪循環がからむので、心筋硬塞につながる場合もある。
「汝、怒ることなかれ」
悪いことはいわない。このブログから立ち去り、二度と見ようとしないことだ。忘却することだ。
「忘却とは忘れ去ることなり」(菊田一夫「君の名は」)
「われはわが咎(とが)を知る。わが罪はつねにわが前にあり」(「詩篇」51-3)
われ=酒井重治
「武田ブログ:STAP報道検証10」にこういう書き込みがある。
<狭心症 (酒井重治) 2014-06-08 20:00:06
感情的に議論できるのも平和な証拠じゃないか。
そんなことより狭心症の方はどうしてくれるんだ? 誰に苦情を電話すればいいんだ?>
医師法第20条〔無診察治療等の禁止〕
「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証明書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中に患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。」
遠隔画像診断法の進歩により、物理的に触診や聴診をしなくても、医療機関(診療所を含む)が遠隔診断できる範囲が拡大してきていますが、オープンアクセスのネットで、診断したり、薬局で処方せんなしで入手できる、薬剤の情報を与えたりすることは「医師法違反」です。
よって以下に述べることは、あくまで一般論であることを承知おき願いたい。
心臓壁の血流循環に関しては、「絶対的循環障害」と「相対的循環障害」に2分される。
心臓はもともと大動脈の壁が筋肉により肥大して、拍動を始めたもので、魚類では筒状をしており、「一心房一心室」である。これが進化の途中でループを形成し、一ひねりされたものが哺乳類の心臓で、「二心房二心室」となる。
心臓の内側は大量の血液が流れているが、心臓の作用はポンプ作用であり、厚い心筋壁を栄養する養分は、心臓内腔を流れる血液からは与えられない。そこで大動脈の起始部から「血管栄養血管」として左右2本の冠状動脈が起こり、それぞれ左心・左房、右心・右房を養っている。これが左冠状動脈と右冠状動脈である。
動脈硬化症や血液凝固能力の亢進により、心臓の冠状動脈に血栓が生じたり、あるいは肺静脈や左心房内に生じた血栓が剥がれて、冠状動脈に詰まることにより、冠状動脈の血流が完全に遮断されることがある。これが「絶対的循環障害」で、酸素需要度の高い心筋細胞は死滅(壊死)する。臨床的には心筋硬塞の症状と検査データが得られる。
多くの場合、心筋硬塞は冠状動脈硬化症を基盤として、早朝の運動や、激しい怒りあるいは悲しみなどの情動発作がトリガーとなって生じる。
他方、「相対的循環障害」では、心臓の酸素需要度に対して相対的に酸素(血液)供給量が不足すれば、誰にでも起こりえる。このサインは左前胸部痛、左肩の痛み、肩から手にかけて広がる痛みなどであり、胸が締め付けられるように感じられるので「狭心症」という名前がある。この痛みは内臓痛であり、皮膚の痛覚が感じるものとはまったく異なる。
狭心症は心臓の酸素需要度と血液の酸素供給量とのアンバランスで生じるものであるから.
1) 動脈硬化などで冠状動脈が非常に細くなった場合、
2) 激しい運動や強い情動により、心拍数が増え収縮時血圧(最高血圧)が上昇した場合、つまり心臓の仕事量が増大した場合、
に発生する。若い人で動脈硬化症がなくても、冠状動脈の収縮により狭心症が起こることがある。この場合は一過性であり、安静により回復し、血液検査でも数値の異常は低い。
酒井氏が医師に何をもって「狭心症」と診断されたのかは知らない。ネットに書き込んでは「感情的議論」をしているのが、もっとも悪い。感情的興奮は心臓と脳の血液需要度を急激に高め、心筋硬塞と狭心症、脳梗塞と脳「ラクナ梗塞」の原因となる。ラクナ梗塞は今の病名で、昔は「脳軟化症」といった。アルツハイマー病と並ぶ認知症の二大要因の一つである。
心筋硬塞―脳梗塞、狭心症―ラクナ梗塞という対応関係にあると考えたらよいだろう。
運動に起因する狭心症の場合は、安静により症状が消えるが、情動発作の場合は「怒りが怒りを生む」というような脳内の悪循環がからむので、心筋硬塞につながる場合もある。
「汝、怒ることなかれ」
悪いことはいわない。このブログから立ち去り、二度と見ようとしないことだ。忘却することだ。
「忘却とは忘れ去ることなり」(菊田一夫「君の名は」)
「われはわが咎(とが)を知る。わが罪はつねにわが前にあり」(「詩篇」51-3)
われ=酒井重治
> 感情的興奮は心臓と脳の血液需要度を急激に高め、心筋硬塞と狭心症、脳梗塞と脳「ラクナ梗塞」の原因となる。
あたり、エビデンスはあるの? 今はEMBの時代。感覚でものを言ってもだめです。
右肩や顎の周辺に鈍痛があります。
おそらく精密検査を受けるまでもなく「狭心症」でしょう。
ここのブログに参加する事は楽しいのですが、難波先生の仰せのとおり、去っていく事にします。
ありがとうございました。
何はともあれ、心筋梗塞に移行しないうちに、できるだけ早めに受診されることをお勧めします。脳梗塞になって、運動野や言語野が障害されたら、ご自身だけではなく、ご家族も大変な思いをすることになります